佐渡で子連れの宿を決めるなら、宿より先に、どの港へ何月に着くかを決めておくと迷いません。佐渡には船の着く港が二つあり、片方は冬になると船そのものが来なくなるからです。
この記事では、佐渡島の宿14軒を、港からの足・子どもの料金の決め方・家族で入れる風呂の三つで比べていきます。船の運賃と島の施設が「こども」をどこで切っているかも並べたので、渡る前に家族ぶんの出費を見積もれます。
とくに効いてくるのが佐渡汽船の幼児の扱いです。膝の上で無料にできる幼児の人数が、どの船室を取るかで変わります。未就学の子が二人いる家族は、速い船や上の等級を選んだ瞬間に一人ぶんの運賃が立つので、宿を押さえる前に船室から考えておきましょう。
佐渡島の子連れ向けの宿14選|港からの足と子どもの料金の決め方
14軒が港からどう行く宿で、子どもの料金をどう決めていて、家族で入れる風呂があるかを表にしました。島の西側にあたる相川に5軒、船が着く両津に4軒、島の中ほどの佐和田と真野に3軒、南の小木に2軒という並びです。佐渡は島の端から端まで車で一時間を超えるので、この地区の違いが一日の動き方をそのまま決めます。
| ホテル・宿名 | 写真 | 参考価格 | 予約サイト | レビュー | 住所 | アクセス | 公式説明 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| HOTEL AZUMA<佐渡島> | ![]() |
12,857円〜 | ★4.4 (362) | 新潟県 佐渡市相川大浦548-1 | 両津港より車で50分/小木港より車で60分 | 夕陽と大海原をひとり占め 〜寄り添う 心温かいおもてなし〜 | |
| HOTEL OOSADO<佐渡島> | ![]() |
13,490円〜 | ★4.5 (800) | 新潟県 佐渡市相川鹿伏288番地2 | 両津港から車で50分。バスは本線相川行き佐渡市相川支所にて下車後、送迎あり(要連絡)。小木港から車で65分 | 紺碧の海を眼下に望む、全室オーシャンビューの連泊型温泉リゾート。水盤テラスの茜色の夕陽に癒されて。 | |
| ホテルファミリーオ佐渡相川<JR東日本ホテルズ> | ![]() |
6,800円〜 | ★4.2 (275) | 新潟県 佐渡市小川1267-1 | 両津港から、車で60分。 相川地区から、送迎あり(要予約)。 | 日本海の雄大な景色が一望できるホテル | |
| NIPPONIA 佐渡相川 金山町<佐渡島> | ![]() |
16,311円〜 | ★4.3 (39) | 新潟県 佐渡市相川二町目23 | 両津港から車で約45分/路線バスで約60分、小木港から37km/車で約60分 | 佐渡の魅力を楽しむ「まち泊」、暮らすように泊る「はなれ」。全室30㎡以上の古民家で旅時間を満喫。 | |
| 伝統と風格の宿 ホテル万長 <佐渡島> | ![]() |
9,350円〜 | ★4.4 (606) | 新潟県 佐渡市相川下戸町58 | 両津港から25km(車で45分/路線バスで約60分・本線相川下戸下車徒歩1分)小木港から37km(車で60分) | 佐渡島の歴史文化、相川の茜色の夕陽、四季の海山の幸とともに、ゆったりと流れる島時間をお愉しみください | |
| ゲストハウスじんく<佐渡島> | ![]() |
6,300円〜 | ★3.7 (34) | 新潟県 佐渡市両津湊195-3 | 佐渡汽船両津港より徒歩にて4分 | 両津港より徒歩5分の場所にある元医院兼住居を改装し2020年4月にオープンしたゲストハウスです。 | |
| 湖畔の宿 吉田家 <佐渡島> | ![]() |
9,680円〜 | ★4.2 (489) | 新潟県 佐渡市両津夷261-1 | 佐渡汽船 両津港よりお車にて5分。無料送迎バス有り(要予約) | 両津港よりお車にて5分。(到着時電話にてお向かいあり、翌日も定期的に佐渡汽船まで送りあり) | |
| みなみ旅館 <佐渡島> | ![]() |
7,150円〜 | ★4.8 (148) | 新潟県 佐渡市住吉215-1 | 両津港より、お車で5分 | 両津港から車で5分!天然温泉と、佐渡の旬の味覚を堪能できる宿。目の前は海です。 | |
| 椎崎温泉 夕日と湖の宿 あおきや <佐渡島> | ![]() |
6,600円〜 | ★3.6 (217) | 新潟県 佐渡市原黒685番地 | 両津港から車で5分/送迎有(旅館組合駐車場 要事前連絡 )、新潟港から高速船で67分/フェリーで2時間半◆ | 加茂湖畔の高台に建ち全客室より加茂湖を眺望。肌に良い温泉と佐渡の美味しい海の幸をお召し上がり下さい。 | |
| 佐渡めぐみの湯 たびのホテル佐渡 <佐渡島> | ![]() |
8,000円〜 | ★4.3 (603) | 新潟県 佐渡市千種113-12 | 両津港よりお車にて約25分 | 佐渡汽船両津港よりお車にて約20分、またはバス 新潟交通佐渡本線「金井」下車徒歩2分 | |
| 佐渡随一の源泉かけ流し八幡温泉 八幡館<佐渡島> | ![]() |
7,650円〜 | ★4.2 (401) | 新潟県 佐渡市八幡2043 | お車で約35分、国道350号線からお入りください。両津港、小木港から路線バスにて約50分、八幡温泉前下車で目の前です | 佐渡の中央にあり観光にもビジネスにも便利。佐渡屈指の名湯「八幡温泉」とゆとりある客室が自慢♪ | |
| ご縁の宿 伊藤屋 <佐渡島> | ![]() |
7,000円〜 | ★4.3 (145) | 新潟県 佐渡市真野新町278 | 佐渡島内の各港より30分、マイカー又は路線バス利用 | ■佐渡牛×自家焙煎珈琲×旬の海鮮食材■雑誌やテレビでも紹介された佐渡素材を堪能! | |
| 小木温泉 旅館かもめ荘 <佐渡島> | ![]() |
7,150円〜 | ★3.9 (238) | 新潟県 佐渡市小木町11-7 | JR新潟駅→佐渡汽船新潟港~佐渡両津港→車で60分。JR北陸本線直江津駅→佐渡汽船直江津港~小木港より徒歩10分 | 100%源泉かけ流し天然温泉×新鮮な魚介類を堪能♪港近くの静かな住宅地に建つペンション風の平屋建て。 | |
| 佐渡温泉 御宿 おぎの湯<佐渡島> | ![]() |
6,600円〜 | ★4.1 (117) | 新潟県 佐渡市小木町1494-6 | 佐渡汽船 小木港よりお車にて約5分 | 自慢の温泉は、とろりとした肌触りの「美肌の湯」小木の港から車で5分の高台に位置し港を一望できます。 |
※参考価格は1泊/1名あたり(税込・サ込)の目安です
| 宿名 | 港からの足 | 子どもの料金の決め方 | 家族で入れる風呂 |
|---|---|---|---|
| HOTEL AZUMA | 両津港から無料送迎バス | 小学生を高学年と低学年で分ける | 貸切露天風呂2つ |
| HOTEL OOSADO | 両津港から無料送迎バス | 幼児は0歳から6歳でひとまとめ | 貸切露天風呂3つ |
| ホテルファミリーオ佐渡相川 | 相川バス停から無料送迎 | 公式は添い寝無料・食事は別 | 温泉大浴場(内湯) |
| NIPPONIA 佐渡相川 金山町 | きらりうむ佐渡で受付 | 特典の対象は大人のみ | 客室のバス |
| 伝統と風格の宿 ホテル万長 | 相川下戸バス停から徒歩1分 | 小学生と幼児で夕食が変わる | 大浴場(内湯と露天風呂) |
| ゲストハウスじんく | 両津港から徒歩4分 | 予約時に小学生・幼児の区分で選ぶ | サウナ付き貸切バスルーム(有料) |
| 湖畔の宿 吉田家 | 両津港から無料送迎 | 学年で大人料金の割合が決まる | 屋上露天風呂と大浴場(男女別) |
| みなみ旅館 | 両津港から車で5分 | 予約時に小学生・幼児の区分で選ぶ | 内湯と露天風呂(男女別) |
| 椎崎温泉 夕日と湖の宿 あおきや | 両津港から送迎(要事前連絡) | 6歳から8歳で夕食が切り替わる | 大浴場 |
| 佐渡めぐみの湯 たびのホテル佐渡 | 佐和田(島の中ほど) | 添い寝はベッド1台に1人まで | 大浴場(海洋深層水) |
| 佐渡随一の源泉かけ流し八幡温泉 八幡館 | 佐和田(島の中ほど) | 予約時に小学生・幼児の区分で選ぶ | 自噴の温泉大浴場 |
| ご縁の宿 伊藤屋 | 真野(両津と小木の中間) | 小学生と幼児で夕食が変わる | 海洋深層水の風呂とミネラル温浴 |
| 小木温泉 旅館かもめ荘 | 小木港のそば | 予約時に小学生・幼児の区分で選ぶ | 源泉かけ流しの温泉とサウナ |
| 佐渡温泉 御宿 おぎの湯 | 小木港のそば | 予約時に小学生・幼児の区分で選ぶ | 貸切風呂(有料) |
佐渡汽船は、どの船室を取るかで無料になる幼児の人数が変わる
宿を決める前に片づけておきたいのが船の運賃です。「幼児は無料」と覚えて予約に進むと、家族の人数によっては当てが外れます。無料でいられる条件が四つあり、そのうち二つが船室の等級と、大人一人が連れている幼児の人数で決まるからです。
カーフェリーの2等なら大人1人に2人、1等とジェットフォイルは1人まで
佐渡汽船のよくある質問は、幼児と乳児を基本は無料としたうえで、小児運賃がかかる場合を四つ挙げています。
1歳以上6歳未満の未就学児および1歳未満の乳児は基本的に無料です。ただし、以下の場合は小児運賃を適用いたします。
佐渡汽船 よくあるご質問「大人運賃・小児運賃の適用条件、幼児で運賃が必要な条件は?」
・幼児、乳児が座席(カーフェリー1等席・ジェットフォイル)を1人で使用する場合
・カーフェリー2等利用で、大人1名に同伴されている3人目からの幼児
・カーフェリー1等以上、ジェットフォイル利用で大人1名に同伴されている2人目からの幼児
・大人が同伴しない幼児が乗船する場合
つまり同じ幼児でも、雑魚寝のできる2等なら大人一人に二人まで膝に乗せられるのに対し、椅子席の1等や高速船のジェットフォイルでは一人までになります。未就学の子が二人いる家族は、船室を上げた時点で一人ぶんの小児運賃が立つわけです。
| 乗る場所 | 大人1名につき無料の幼児 | 何人目から小児運賃か |
|---|---|---|
| カーフェリー 2等 | 2人まで | 3人目から |
| カーフェリー 1等以上 | 1人まで | 2人目から |
| ジェットフォイル | 1人まで | 2人目から |
速い船を選ぶと、膝の上の枠が半分になるということでもあります。新潟と両津のあいだは、カーフェリーなら二時間半、ジェットフォイルなら一時間ほど。下の子が二人いるうちは、時間を買うか運賃を抑えるかを先に決めておくと、予約画面で迷いません。
船そのものの当たり外れもあります。新潟と両津を結ぶカーフェリーは二隻あり、キッズルームがあるのはときわ丸のほうだけです。授乳室は二隻とも備わっていますが、直江津と小木を結ぶこがね丸にはどちらもありません。
同じ会社の中に、人数の線を書いていない案内もある
ややこしいのは、同じ佐渡汽船の中でもう一つ別の書き方があることです。旅行商品のよくある質問のほうは、人数にいっさい触れていません。
幼児が船の指定席を1人で1席利用する場合、別途小児通常運賃がかかります。自由席や、大人のお膝に抱っこで乗船の場合は無料となります。
佐渡汽船 よくあるご質問「幼児の船の座席の用意はありますか?」
運賃のページには人数の線があり、旅行商品のページには書かれていません。どちらが優先されるかは公式からは読み取れないので、幼児が二人以上いる家族は、予約の前にお客さまセンターで人数の数え方を確かめておくのが確実です。
もう一つ、公式の文面から落ちている年齢があります。無料の条件が「1歳以上6歳未満の未就学児」と書かれているため、六歳の誕生日を迎えてから小学校に上がるまでの数か月がどちらに入るのかが分かりません。年長さんを連れていく家族は、ここも同じ窓口で聞いておくと安心です。
荒れそうだからと自分でやめると、キャンセル料がかかる
冬の日本海を渡るので、欠航は子連れの旅程に直接ひびきます。佐渡汽船は欠航の決まる時刻を公表しています。カーフェリー全便と始発のジェットフォイルは当日の午前零時、それ以外の高速船は朝六時過ぎに運航状況のページへ出ます。ただし当日の海の様子で、出港の一時間前に決まることもあります。
ここで効いてくるのが取り消しの順番です。
当社が就欠航を決定する以前にお客様ご自身の判断で予約を取り消した場合は、規定のキャンセル料が発生いたします。
佐渡汽船 就航・欠航について
欠航が決まってからならキャンセル料はかかりませんが、その前に自分から降りるとかかります。荒れそうな予報が出ても、会社の判断が出るまで待つのが金銭的には有利です。週に二回ほど更新される一週間の就欠航予報も公式に出ているので、宿のキャンセル規定と合わせて見ておきましょう。
ベビーカーについては、佐渡汽船の公式サイトに記載が見つかりません。約款で名前が挙がっているのは車いすのほうで、こちらは無料の手回り品にあたります。ベビーカーで乗る予定なら、扱いを電話で確かめてから当日を迎えると、乗り場で慌てずにすみます。
佐渡では「こども」の線が6通りに割れている
船を降りると、今度は島の中で線が引き直されます。同じ一日のうちに、四才・六歳未満・小学生・中学生・高校生という五つの区切りが出てきて、さらに子どもの線がそもそも無い施設まであります。まずは全体の並びから見ていきましょう。
| 決めているところ | 公式の書き方 | 線の種類 |
|---|---|---|
| 佐渡汽船(運賃) | 小児運賃は小学生に適用 | 学年 |
| 佐渡汽船(幼児) | 1歳以上6歳未満の未就学児は基本的に無料 | 年齢と就学 |
| 佐渡市の入湯税 | 12歳未満の方は免除 | 年齢 |
| 相川地区循環バス | 中学生以下無料 | 学年 |
| 路線バスのフリー乗降 | 中学生以下の方のみのフリー乗降はご遠慮ください | 学年 |
| 史跡佐渡金山 | 大人(中学生以上)/小学生 | 学年 |
| トキの森公園 | 大人(高校生以上)/小人(小中学生) | 学年 |
| たらい舟(力屋観光汽船) | 大人(中学生以上)/小人(4才以上) | 年齢と学年 |
| きらりうむ佐渡 | 大人/小・中学生 | 学年 |
| 佐渡西三川ゴールドパーク | 大人・小人の区別なく同一料金 | 線が無い |
入湯税だけは、市が年齢・宿が学年で書いている
この表の中で、同じお金の話なのに書き方が割れているのが入湯税です。佐渡市の条例にもとづく案内は、免除の条件を年齢で示しています。
鉱泉浴場(温泉など)を利用する入湯客1人1日につき、150円。ただし次の場合は免除されます。/12歳未満の方
佐渡市 入湯税
ところが宿の宿泊プランのほうは、同じ入湯税を学年で書いています。ホテルファミリーオ佐渡相川のプラン本文には「大人(中学生以上):お一人様150円」「小人(小学生以下):無料」と並んでいて、市の書き方とは区切りがずれます。
ずれるのは一学年ぶんです。十二歳の誕生日を迎えた小学六年生は、市の条件では免除の対象から外れる一方、宿の案内では小学生なので無料に読めます。六年生を連れていく家族は、チェックインのときに入湯税の扱いを確かめておくと、精算で驚きません。なお日帰りの入浴には入湯税がかからないので、立ち寄り湯だけなら関係しません。
子どもの線が無い施設が、島に一つだけある
小木港から車で二十分ほどの佐渡西三川ゴールドパークは、砂金採りの体験が入館料に含まれている施設です。この記事で取り上げた施設の中で、ここだけが大人と子どもを分けていません。
※入館料は、砂金採り体験が含まれた料金となります。
佐渡西三川ゴールドパーク 公式サイト 料金
※大人・小人の区別なく同一料金です。
● 幼児は見学無料。砂金採り体験をされるときは有料となります。
見学だけなら幼児は無料ですが、いっしょに砂金を採るなら大人と同じ額になります。しかも入館料は季節で三段階に変わり、夏がいちばん高い設定です。子どもの人数が多い家族ほど、ここは総額が伸びるので、行く月と体験する人数を先に決めておきましょう。所要は四十分から五十分ほどを見ておくよう公式が案内しています。
たらい舟は、乗る場所によって小人の始まる年齢が違う
佐渡らしい体験として名前が挙がるたらい舟は、小木で二か所が営業しています。小木港から歩いて行ける力屋観光汽船のほうは、観光協会の施設情報で小人を四才以上としていて、島の中でいちばん低い年齢の線になっています。
ただし同じ事業者でも、モーターボートと組み合わせた洞窟めぐりのプランになると条件が変わり、対象年齢と大人の定義が別に設定されています。下の子が三歳以下なら、まずたらい舟だけの乗船で受け付けてもらえるかを確かめるのが早道です。
もう一か所の矢島体験交流館は、小木港から車で五分ほどの入り江にあります。こちらは受付の時間に癖があり、昼をはさむ二時間は受け付けていません。さらに冬のあいだは休館します。午前に移動して昼食をとってから、という組み方をすると受付の止まる時間に当たるので、たらい舟は午前の早いうちか午後遅めに入れておきましょう。
着く港は、季節によって片方しか開いていない
佐渡には船の着く港が二つあります。新潟からの船が入る両津港と、直江津からの船が入る小木港です。ところが小木港に船が来るのは春から秋までで、冬は両津の一択になります。宿を小木で探すか相川で探すかは、旅行の月でほとんど決まってしまうということです。
小木に船が来るのは11月23日まで
直江津と小木を結ぶ航路は期間を区切って運航しています。港のある上越市の案内が、その期間をはっきり書いています。
3月20日(金曜日)から11月23日(月曜日)まで、直江津港と佐渡市・小木港を結ぶカーフェリーが運航します。
上越市 佐渡汽船航路(直江津港~小木港)
佐渡汽船の時刻表でも、十一月二十四日から先の便は運休の表示になり、十二月は一便も出ません。同じ日付で止まるものはほかにもあります。上越妙高駅や直江津駅と港を結ぶ連絡バス、夜の予約制ライナー便、小木港のレンタカー店が、いずれも十一月二十三日までの運行です。
つまり冬の佐渡は、港に着いたあとの足までまとめて細くなります。十一月下旬から三月中旬に行くなら、両津に着く前提で宿を選ぶようにしましょう。小木の宿や砂金採り、たらい舟を旅の軸に置きたい家族は、反対に春から秋のうちに日程を取るのが向いています。
10月13日から、高速船で島を出られるのは昼過ぎまで
両津のほうにも、季節で変わるところがあります。新潟と両津を結ぶジェットフォイルは、十月十二日までなら夕方の便で島を出られますが、十月十三日からは最終が昼過ぎに繰り上がります。
| 時期 | ジェットフォイル 両津発の最終便 | 帰りの組み方 |
|---|---|---|
| 2026年10月12日まで | 夕方 | 最終日も昼までゆっくりできる |
| 2026年10月13日から | 昼過ぎ | 午前中に宿を出る前提になる |
| カーフェリー(通年) | 夜 | 時間はかかるが遅い便を選べる |
最終日の午前に観光を入れたい家族にとっては、ここが分かれ目になります。十月中旬から先に行くなら、帰りはカーフェリーを前提に組むと、最終日の予定を削らずにすみます。なお時刻がはっきりしているのは年内までで、年が明けてからのダイヤはまだ出ていません。
どちらの港に着くかで、行ける場所が入れ替わる
港が二つあるといっても、どちらからでも同じように回れるわけではありません。主な施設の公式サイトが港ごとの所要時間を書いていて、その差がそのまま一日の使い方になります。
| 行き先 | 両津港から | 小木港から |
|---|---|---|
| トキの森公園 | 車で約20分 | 車で約50分 |
| 史跡佐渡金山 | 車で約1時間 | バスは佐和田で乗り換え |
| 佐渡西三川ゴールドパーク | 車で約50分 | 車で約20分 |
| たらい舟(力屋観光汽船) | 車で約1時間 | バス停から徒歩1分 |
| 矢島体験交流館 | 車で約75分 | 車で約5分 |
両津に着けばトキと金山、小木に着けば砂金とたらい舟、という組み合わせになります。逆をやろうとすると、子連れには重い乗り換えが必ず入ってきます。見せたいものが島の南にあるなら小木行きの船を、北にあるなら両津行きの船を先に押さえるのが、いちばん失敗の少ない順番です。
路線バスの本数も港によって違います。両津港から相川方面へ向かう本線は、日中も動いています。ただし終点の佐渡金山前まで入る便は平日で三本、そこから乗り換えなしで両津港まで戻れる便は平日一本だけです。トキの森公園に着く便も平日は五本で、佐渡市の案内が両津港から約二十分としているのに対し、時刻表の実際の差は二十六分から二十七分あります。バスで動く日は、この両方を見て余裕を取っておきましょう。
島を観光する手段について、佐渡観光交流機構は四つのことを書いています。一つめは佐渡に鉄道がないこと、二つめは目的地によって便数が少なく乗り継ぎが必要なことです。三つめはレンタカーが小さな子どもがいる家族に向いていることです。四つめは繁忙期に借りられないこともあるので、早めの予約がすすめられることになります。車で動くつもりなら、船の予約と同じ日にレンタカーも押さえておくと、後から探し回らずにすみます。
相川では、宿の前を通る循環バスが2026年9月14日に走り始めた
相川は佐渡金山のある地区で、宿もこの記事でいちばん多い五軒が集まっています。ここに今月から新しいバスが入り、中学生以下は運賃がかからない路線として毎日走り始めました。子連れで金山まで行くなら、いまのところこれが島でいちばん扱いやすい足です。
中学生以下は無料、ただし定員は12名
佐渡市が出している案内は、運賃と乗り方を次のように書いています。
令和8年9月14日(月曜日)から、相川地区内をぐるっと巡る新しい市営バス「相川地区循環バス」の運行を開始します。/運賃 1乗車 100円(中学生以下無料)/乗車定員 12名/※定員に達した場合、ご乗車いただけません。
佐渡市 相川地区循環バス
予約はいらず、土日祝も平日と同じダイヤで動きます。気をつけたいのが定員で、十二名に達すると乗れません。家族の人数が多い日や連休は、一本早い便を狙うつもりで動くと確実です。運行が始まった時点では、現金のほかはクレジットカードのタッチ決済だけが使えます。
宿の前に停まるのは、行きの4便と帰りの5便
停留所にはホテルファミリーオ佐渡相川、HOTEL OOSADO、HOTEL AZUMAの三軒が入っています。ただし全部の便が宿の前を通るわけではありません。相川と佐渡金山前を最短で往復する便と、海沿いの宿をまわってから向かう便の二通りがあるためです。
| 向き | 宿の前に停まる便 | 宿を通らない便 |
|---|---|---|
| 相川から佐渡金山前へ | 朝から昼すぎに4便 | 昼と午後に3便 |
| 佐渡金山前から相川へ | 午前から夕方に5便 | 朝と昼に2便 |
海沿いをまわる便に乗ると、HOTEL AZUMAの前から佐渡金山前までは二十分弱、ホテルファミリーオ佐渡相川からなら三十分あまりです。宿の前から乗りたいなら、朝の便の時刻を前の晩にフロントで確かめておくと、乗り場で迷いません。帰りの便は夕方まであるので、金山でゆっくりしてから戻れます。
無料だった周遊バスは、この夏で終わっている
相川にはもともと、きらりうむ佐渡と佐渡金山を結ぶ運賃無料の周遊バスがありました。こちらは二〇二六年八月十六日で今年度の運行を終えていて、いま走っているのは市営の循環バスのほうです。
島をまわる定期観光バスも、運転士不足のため当面のあいだ休止しています。代わりに完全予約制の観光乗合タクシーが用意されていて、こちらは前日の夕方までに申し込む形です。相川で当日ふらりと移動手段を探すのは避け、循環バスの時刻か乗合タクシーの予約を先に押さえておくと安心できます。
相川に泊まる5軒|金山の町にある宿
ここからは1軒ずつ、港からの足・子どもの料金の決め方・家族で入れる風呂の順に紹介します。まずは相川の5軒です。海に面した宿と町なかの宿があり、港からの行き方も送迎とバスに分かれます。
1. HOTEL AZUMA|庭園の貸切露天風呂が二つある夕陽の宿
HOTEL AZUMAは、相川の海沿いに広い日本庭園を持つリゾートホテルです。両津港からは一日一本の無料送迎バスが出ていて、午後の便に乗れば乗り換えなしで宿の前まで着きます。二名以上で、前日の正午までに電話で予約する決まりです。路線バスで向かう場合は、きらりうむ佐渡のバス停に着いてから連絡すると十分ほどで迎えに来てもらえます。
子どもの区分は、公式の予約画面がいちばん細かく分かれています。小学生を高学年と低学年で分けたうえ、幼児は三才から六才を食事と布団の組み合わせで三通り、零才から二才を食事も布団もなしの一通りで受け付けます。風呂は庭園の中に貸切露天風呂が二つあり、チェックインした順に五十分の枠を押さえる形です。家族そろって湯に入りたい日は、到着したその場で時間を決めておくと取りはぐれません。
| 港からの足 | 両津港から無料送迎バス(2名以上・前日正午まで) |
|---|---|
| 子どもの料金の決め方 | 小学生は高学年と低学年、幼児は3才から6才と0才から2才 |
| 家族で入れる風呂 | 貸切露天風呂2つ(チェックイン後に先着順・50分枠) |
| 予約の前に確かめたいこと | 送迎バスの人数が2名以上そろうか |
2. HOTEL OOSADO|貸切露天風呂が三つ、添い寝に施設使用料がかかる
HOTEL OOSADOは、相川の春日崎に建つ老舗のホテルで、全室から日本海を見渡せます。両津港からの無料送迎バスはHOTEL AZUMAと同じ便で、こちらのほうが先に着きます。相川のバス停からホテルまでの送迎もあり、こちらは八分ほどです。
この宿で先に見ておきたいのが添い寝の扱いです。公式の予約画面は幼児を零才から六才でひとまとめにしていて、食事と布団の組み合わせで四通りに分かれます。そのうえで宿泊プランの本文に、添い寝の場合の条件が添えられています。
・添い寝の幼児(食事なし・布団なし)がご一緒の場合は別途、施設使用料2.750円かかります
HOTEL OOSADO 宿泊プラン本文
つまり幼児の欄では無料に見えても、当日に足されるものがあるということです。下の子を膝に乗せて船に乗り、宿でも添い寝にするつもりなら、この施設使用料まで含めて総額を見ておくのがおすすめです。風呂は庭園の貸切露天風呂が三つあり、たらい舟の形をした湯船もあります。大浴場へは半階ぶんの階段を下りるつくりなので、抱っこの子がいる日は手すり側を歩くと安全です。
| 港からの足 | 両津港から無料送迎バス、相川バス停から送迎8分 |
|---|---|
| 子どもの料金の決め方 | 幼児は0才から6才、添い寝には施設使用料 |
| 家族で入れる風呂 | 貸切露天風呂3つ(アテビ・たらい船・赤玉石) |
| 予約の前に確かめたいこと | 添い寝の施設使用料を人数分見込んだか |
3. ホテルファミリーオ佐渡相川|添い寝は無料、ただし子ども料金の設定がない
ホテルファミリーオ佐渡相川は、海を望む全室洋室のホテルです。相川の中心からは少し北に離れていて、循環バスの停留所に宿の名前がそのまま入っています。宿の側でも相川バス停からの無料送迎を用意していますが、こちらは三日前までの電話予約が必要です。
子どもの扱いは、公式のよくあるご質問が短く言い切っています。
子供料金はありますか/ございません。ベッドをご利用になる場合は通常の大人1名様分の料金を頂戴いたします。添い寝のお子様の場合は無料となります。(お食事は別途料金がかかります)
ホテルファミリーオ佐渡相川 公式サイト よくあるご質問
いっぽう宿泊プランの側には小学生と幼児の区分があり、子ども料金の設定されたプランが並びます。子ども料金はないという案内と、学年の区分があるプランが並んで立っている状態です。ベッドを使う子が何人いるかを先に数えてから、どちらの経路で取るかを決めると間違えません。
風呂は相川温泉を運んできた大浴場で、内湯のみのつくりです。館内はテニスコートやバーベキュー設備もそろっていて、子どもの時間をつぶしやすい宿でもあります。二階建てでエレベーターがないので、ベビーカーや大きな荷物があるなら一階の部屋を事前に頼んでおくと当日が楽になります。
| 港からの足 | 相川バス停から無料送迎(3日前までに電話) |
|---|---|
| 子どもの料金の決め方 | 公式は添い寝無料・食事は別、プランには学年の区分 |
| 家族で入れる風呂 | 温泉大浴場(内湯のみ) |
| 予約の前に確かめたいこと | 一階の部屋を頼んでおくか |
4. NIPPONIA 佐渡相川 金山町|町そのものが宿になっている
NIPPONIA 佐渡相川 金山町は、相川の古民家をいくつも客室に直し、町全体をひとつの宿として使うスタイルのホテルです。客室は棟ごとに広さも定員も違い、無名異焼の窯を残した部屋や船底天井の部屋がそろいます。どの部屋も三十平方メートル前後から、広いものは百平方メートル近くまであるつくりです。
気をつけたいのが受付の場所で、到着の時間によって変わります。夕方までは金銀山のガイダンス施設であるきらりうむ佐渡、それ以降は清水家の棟が窓口です。棟によっては受付から歩いて二十分ほどかかります。子ども連れなら到着の時間を先に伝えて、どの棟が近いかを相談しておくと、荷物を持って歩かずにすみます。
宿泊にはきらりうむ佐渡の展示室チケットと朝食、ウェルカムドリンクが付きますが、プラン本文には「※いずれも、お子様は含みません。」と添えられています。子どものぶんの入館料は現地で別に用意しておくと迷いません。風呂は客室のバスで、二階の客室には階段があります。
| 港からの足 | きらりうむ佐渡で受付(17時以降は清水家棟) |
|---|---|
| 子どもの料金の決め方 | 特典のチケットと朝食は大人のみが対象 |
| 家族で入れる風呂 | 客室のバス |
| 予約の前に確かめたいこと | 受付の場所から客室まで歩く距離 |
5. 伝統と風格の宿 ホテル万長|バス停から徒歩1分で町歩きができる
ホテル万長は、相川の町なかにある老舗のホテルです。路線バスの相川下戸バス停から徒歩一分という立地で、きらりうむ佐渡までは三百メートルほど。コンビニが百メートル先にあるので、子どもの飲みものやおやつを買い足しやすいのも助かります。佐渡奉行所跡や京町通りも歩いて回れる範囲です。
子どもの線は食事のほうに出ます。プラン本文には「小学生・幼児のお客様はお子様向け料理でのご用意となります」とあり、小学生の夕食はお子様料理にお造りなどを足した形です。大浴場は夕方から翌朝まで通しで入れるので、船が遅れて到着が夜になっても湯につかれます。到着が読めない日は、深夜も入れる風呂がある宿を選んでおくと気が楽です。
| 港からの足 | 本線の相川下戸バス停から徒歩1分 |
|---|---|
| 子どもの料金の決め方 | 小学生と幼児で夕食の内容が変わる |
| 家族で入れる風呂 | 大浴場(内湯は沸かし湯・露天風呂は温泉) |
| 予約の前に確かめたいこと | 到着が遅くなる日の夕食をどうするか |
両津に泊まる4軒|船を降りてすぐの宿
両津は新潟からの船が着く港町で、島の玄関口にあたります。船を降りてから宿まで近いので、到着が遅い便になる家族や、翌朝の早い便で島を出る家族に向いています。ここも同じ順に4軒を見ていきます。
6. ゲストハウスじんく|港から歩いて4分、貸切のサウナ付き浴室がある
ゲストハウスじんくは、佐渡汽船の両津港から歩いて四分という宿です。この記事の14軒でいちばん港に近く、荷物とベビーカーを持って移動する距離が短くてすみます。チェックインは夜十時半まで受け付けているので、夜のカーフェリーで着く日にも使えます。
館内には電子レンジやトースター、冷凍冷蔵庫のある共用スペースがあり、離乳食や夜食を温めたい家族には心強いつくりです。風呂は加茂湖を見渡せるサウナ付きの貸切バスルームが有料で使えます。子どもと二人で湯に入りたいなら、この貸切の枠を到着時に相談しておくとよいでしょう。無料の駐車場は三台ぶんで先着順です。
| 港からの足 | 佐渡汽船両津港から徒歩4分 |
|---|---|
| 子どもの料金の決め方 | 予約時に小学生・幼児の区分で選ぶ |
| 家族で入れる風呂 | サウナ付き貸切バスルーム(有料) |
| 予約の前に確かめたいこと | 駐車場が三台ぶんで足りるか |
7. 湖畔の宿 吉田家|子どもの料金が大人の料理からの割合で決まる
吉田家は、加茂湖のほとりに建つ旅館です。佐渡汽船からは車で五分、歩いても十五分ほどで、到着したときに電話をすれば無料の送迎が来ます。送迎は夕方から夜にかけて動き、翌朝は七時四十分から十時まで二十分おきの定期便です。朝いちばんの高速船で島を出る家族には、この朝の定期便がそのまま使えます。
この宿の子ども料金は、学年ごとに大人の料金からの割合で決まります。プラン本文には「お子様の料理 A高学年70% 大人の料理の2品少ない料理 A低学年50% お子様ランチ風料理 となります」とあり、料金と料理の中身が同時に切り替わる形です。添い寝が無料のファミリープランも複数あるので、下の子が小さいうちはそちらから探せます。
風呂は六階の屋上に源泉かけ流しの展望露天風呂があり、加茂湖と佐渡の山並みを見ながら入れます。ただし十二月から二月までは強風と積雪のため屋上の露天風呂が休みます。冬に行くなら、大浴場だけになると思っておきましょう。
| 港からの足 | 両津港から無料送迎(到着時に電話・朝は定期便) |
|---|---|
| 子どもの料金の決め方 | 高学年は大人の70%、低学年は50% |
| 家族で入れる風呂 | 屋上展望露天風呂と大浴場(いずれも男女別) |
| 予約の前に確かめたいこと | 屋上の露天風呂が開いている時期か |
8. みなみ旅館|両津住吉温泉の内湯と露天風呂がある
みなみ旅館は、両津港から車で五分の住吉にある温泉旅館です。天然温泉の両津住吉温泉を引いていて、男女それぞれに内湯と露天風呂があります。海までは歩いて行ける距離で、メノウの石が拾えるじゃり浜まで十分ほど。船を降りたその日のうちに海辺で遊ばせたい家族に向いた立地です。
夕食は市場から仕入れた魚を使った海鮮料理が中心です。チェックインは夜九時まで受け付けているので、夕方の便で着いてから向かっても間に合います。トキの森公園までは車で二十分ほどと近いいっぽう、佐渡金山まではバスだと二時間ほどかかります。金山を目当てにするなら車の手配を前提に組むのが現実的です。
| 港からの足 | 両津港から車で5分 |
|---|---|
| 子どもの料金の決め方 | 予約時に小学生・幼児の区分で選ぶ |
| 家族で入れる風呂 | 内湯と露天風呂(男女別) |
| 予約の前に確かめたいこと | 金山まで行く日の移動手段 |
9. 椎崎温泉 夕日と湖の宿 あおきや|夕食が切り替わるのは6歳から8歳
あおきやは、加茂湖を見下ろす椎崎温泉の宿です。両津港からは車で五分、送迎は夕方から夜七時半まで動いていて、事前に連絡しておく形になります。夜十時に着く便の迎えも相談に乗ってもらえるので、遅い到着になりそうなら予約のときに書き添えておきましょう。
この宿の子どもの線は、学年ではなく年齢で引かれています。プラン本文には「子供(6〜8歳)でご予約の子供様は大人の方に準じたお食事をご用意いたします」とあり、お子様ランチへ変えたい場合は事前に伝える必要があります。六歳から八歳の子がいる家族は、量の多い大人向けの食事で足りるかを考えてから申し込むと、当日に残さずにすみます。風呂は朝六時から夜十一時まで入れて、冬のあいだは朝の開始が三十分遅くなります。
| 港からの足 | 両津港から車で5分(送迎は要事前連絡) |
|---|---|
| 子どもの料金の決め方 | 6歳から8歳は大人に準じた食事 |
| 家族で入れる風呂 | 大浴場(朝6時から夜11時まで) |
| 予約の前に確かめたいこと | 子どもの食事をお子様ランチに変えるか |
島の中ほどに泊まる3軒|佐和田と真野の宿
佐和田と真野は、両津港と小木港のちょうど中間にあたる地区です。バスの乗り換え拠点である佐和田バスステーションがここにあり、島の北も南も同じくらいの距離で回りたい家族に向いています。3軒を同じ順に見ていきます。
10. 佐渡めぐみの湯 たびのホテル佐渡|添い寝はベッド1台につき1人まで
たびのホテル佐渡は、佐渡市役所のある千種に建つホテルです。一階に佐渡の海洋深層水を使った大浴場があり、朝食は島の食材を使ったビュッフェ。二十四時間使えるコインランドリーもあるので、子どもの着替えが足りなくなりがちな連泊でも荷物を減らせます。畳を敷いた客室や簡易キッチン付きの客室もそろっています。
この宿の添い寝には、船と似た数え方が出てきます。
・未就学のお子様が添い寝にてご利用される場合は、無料でご利用いただけます。
佐渡めぐみの湯 たびのホテル佐渡 宿泊プラン本文
・添い寝の人数は、正ベッド1台につき未就学児のお子様1名様までとなります。
大人一人に幼児一人までという佐渡汽船の1等やジェットフォイルの数え方と、ベッド一台に一人までというこの宿の数え方は、同じ形をしています。未就学の子が二人いるなら、船室と部屋の両方で人数の枠を数え直しておくと、どちらでも足が出ません。
| 港からの足 | 佐和田(両津港と小木港の中間) |
|---|---|
| 子どもの料金の決め方 | 未就学児の添い寝は無料、ベッド1台に1人まで |
| 家族で入れる風呂 | 大浴場(海洋深層水) |
| 予約の前に確かめたいこと | 添い寝の子の人数とベッドの台数が合うか |
11. 佐渡随一の源泉かけ流し八幡温泉 八幡館|二間続きの部屋で家族が広く使える
八幡館は、佐和田の八幡にある温泉ホテルです。客室は十畳に六畳を足した二間続きが基本で、家族四人でも布団を並べてゆったり過ごせます。温泉は自噴の湯を使った大浴場で、朝食は佐渡を見渡すスカイラウンジ。子ども向けの特典として八幡温泉の湯の素が用意されているプランもあります。
夕食はレストラン形式が基本で、個室を希望する場合は宿泊日の七日前までに申し込む決まりです。個室のお支度料は一日あたりで別にかかり、当日の変更はできません。下の子が食事の時間に落ち着いていられるか心配なら、この個室を早めに押さえておくと周りを気にせずにすみます。
| 港からの足 | 佐和田(両津港と小木港の中間) |
|---|---|
| 子どもの料金の決め方 | 予約時に小学生・幼児の区分で選ぶ |
| 家族で入れる風呂 | 自噴の温泉大浴場 |
| 予約の前に確かめたいこと | 夕食を個室にするか(7日前まで) |
12. ご縁の宿 伊藤屋|両津からも小木からも三十分台で着く
伊藤屋は、真野新町にある明治開業の宿です。両津港から車で三十分、小木港から四十分、佐渡金山までも三十分と、島のどこへ向かうにも同じくらいの距離にあります。どちらの港に着くか決めかねている家族や、二泊して島の南北を分けて回りたい家族には使いやすい位置です。
子どもの線は食事で分かれ、プラン本文に「※小学生の夕食は大人の少な目でご用意します」「※幼児の夕食はお子様セットになります」と並びます。隈研吾建築都市設計事務所のデザイナーが手がけた和モダンのツインルームもあり、畳の小上がりが付いているので下の子を寝かせやすいつくりです。風呂には海洋深層水を使った湯と麦飯石のミネラル温浴があります。
| 港からの足 | 両津港から車で30分、小木港から車で40分 |
|---|---|
| 子どもの料金の決め方 | 小学生は大人の少なめ、幼児はお子様セット |
| 家族で入れる風呂 | 海洋深層水の風呂とミネラル温浴 |
| 予約の前に確かめたいこと | 駐車場の場所を事前に見ておくか |
小木に泊まる2軒|船が来るのは11月23日まで
小木は島の南にある港町で、たらい舟と砂金採りの拠点です。直江津からの船で直接入れますが、その船が動くのは十一月二十三日まで。冬に小木の宿へ泊まるなら、両津に着いてから車で一時間あまり南下する形になります。
13. 小木温泉 旅館かもめ荘|たらい舟まで車で三分、露天風呂は冬に閉まる
かもめ荘は、小木の町なかにあるデザイナーズ建築の宿です。たらい舟の乗り場まで車で三分、砂金採りのゴールドパークと宿根木の集落までは十五分ほど。素浜海水浴場も車で十分なので、夏に海と体験をまとめて詰め込みたい家族には動きやすい位置です。
温泉は加熱も加水もしない源泉かけ流しで、アルカリ性の柔らかい湯です。夜は十二時まで入れるうえ、最終のチェックインが夜九時までなので、観光を目いっぱい入れた日でも湯につかれます。ただし露天風呂は十一月から三月ごろまで冬季閉鎖になるので、寒い時期に行くなら内湯とサウナだけと思っておきましょう。
| 港からの足 | 小木港のそば(たらい舟まで車で3分) |
|---|---|
| 子どもの料金の決め方 | 予約時に小学生・幼児の区分で選ぶ |
| 家族で入れる風呂 | 源泉かけ流しの温泉とサウナ(露天は冬季閉鎖) |
| 予約の前に確かめたいこと | 行く時期に露天風呂が開いているか |
14. 佐渡温泉 御宿 おぎの湯|貸切風呂を宿泊者価格で使える
おぎの湯は、小木港を見下ろす高台に建つ宿です。朝食は港を望むレストランでとる形で、正面から朝日が上がります。矢島と経島までは車で三分、宿根木の集落までは六分と、小木の見どころがひととおり近くにそろっています。
この記事で取り上げた小木の2軒のうち、貸切風呂があるのはこちらです。自家源泉をそのまま使ったアルカリ性の湯で、加水もしていません。貸切風呂は有料で、泊まった人向けの価格が別に用意されています。大浴場はチェックインから夜十一時まで、朝は六時から九時まで。下の子と二人でゆっくり入りたい日は、受付でこの貸切の枠を先に頼んでおきましょう。
| 港からの足 | 小木港のそば(港を望む高台) |
|---|---|
| 子どもの料金の決め方 | 予約時に小学生・幼児の区分で選ぶ |
| 家族で入れる風呂 | 貸切風呂(有料・宿泊者価格あり) |
| 予約の前に確かめたいこと | 貸切風呂の枠を到着時に頼むか |
目的別の選び方
同じ佐渡でも、子どもの年齢と行く月で向いている宿が変わります。三つの切り口で整理します。
バスだけで佐渡金山まで行くなら、相川に泊まろう
両津から金山へ直接向かう路線バスが平日で三本しかなく、帰りの直通は一本だけだからです。相川に泊まれば、中学生以下が無料の循環バスが毎日走っていて、宿の前から金山まで乗り換えなしで行けます。HOTEL AZUMA、HOTEL OOSADO、ホテルファミリーオ佐渡相川の三軒は停留所そのものです。車を借りない旅なら、ここから考えるのが早道になります。
未就学の子が二人いるなら、カーフェリーの2等から考えよう
膝の上で無料にできる人数が、2等だけ大人一人につき二人までだからです。1等やジェットフォイルに上げると一人ぶんの小児運賃が立ちます。宿のほうでも同じ数え方が出てきて、たびのホテル佐渡は添い寝をベッド一台に一人までとしています。船と宿の両方で人数の枠を数えてから、どこを削るかを決めると総額がぶれません。
冬に行くなら、両津から入る前提で組もう
小木への船が十一月二十三日で止まり、たらい舟の矢島体験交流館も冬は休むからです。屋外の楽しみが減るぶん、宿の中で過ごせる時間が長い宿が効いてきます。吉田家は屋上の露天風呂が冬に休みますが一階の大浴場は通年で、かもめ荘も露天は閉まるものの内湯とサウナは開いています。雪の季節は、両津か相川に泊まって金山と町歩きに寄せると予定が崩れにくくなります。
あわせて読みたい
船で渡る島で、子どもの線が何度も引き直される構造は屋久島でも同じです。

着く港で泊まる場所を決める考え方は、小豆島の記事にもまとめています。

島に入るときの負担が年齢ではなく学年で切られる例は、宮島でも起きています。

入湯税が子どもにかかる年齢を宿ごとに比べたいときは、阿蘇の記事が参考になります。

宿選びの手順そのものから決めたいときは、こちらを先に読んでおくと迷いません。











