鬼怒川温泉は子連れ向けの宿が多い温泉地です。ただ、宿を比べていくとひとつだけ厄介な違いに気づきます。
子どもの料金の決まり方が、宿ごとにまったく違うのです。同じ4歳でも、ある宿では無料、別の宿では大人の50%。しかもこれは予約サイトの一覧には出てこず、各宿の公式サイトにしか書かれていません。
鬼怒川温泉旅館組合の加盟宿を調べ、子どもの料金・ベビー用品・遊べる施設の3点で9軒を選びました。
- 赤ちゃん連れなら 界 鬼怒川(哺乳瓶消毒器・ベビーバス・補助便座まで)か 日光きぬ川ホテル三日月(キッズルーム付き客室)
- 子どもを遊ばせたいなら あさや・鬼怒川プラザホテル・鬼怒川パークホテルズ(いずれもプールあり)
- 料金を先に確かめたいなら 鬼怒川温泉ホテル・鬼怒川パークホテルズ・若竹の庄(年齢ごとの条件を公式に明記)
- 山楽は子ども向けの備えが手厚い一方、家族風呂・貸切風呂はありません(公式に明記)
鬼怒川温泉の子連れ向けの宿9選【一覧】
| 宿 | 子どもの料金 | ベビー用品 | プール | 貸切風呂 |
|---|---|---|---|---|
| 星野リゾート 界 鬼怒川 | 添い寝6歳まで可 | ◎ ベビーバス・補助便座など | — | — |
| 日光きぬ川ホテル三日月 | — | ◎ 客室にベビーソープ等 | 屋上プール | 団体貸切風呂 |
| 鬼怒川温泉ホテル | 0歳無料/1〜2歳 入館料 | — | 室内温水プール | 2種 |
| 鬼怒川温泉 山楽 | 添い寝2〜5歳 2,200円 | 幼児用イス・おむつ替えシート | — | なし |
| 鬼怒川プラザホテル | 小学生半額プランあり | — | あり | 家族風呂50分 |
| 鬼怒川パークホテルズ | 小学生70%・未就学児50% | — | 屋外(7月中旬〜8月下旬) | 50分2,000円+税 |
| ホテルサンシャイン鬼怒川 | — | — | — | 「あかね」ほか |
| 若竹の庄 | 小学生70%・幼児50%/2歳未満無料 | — | — | 別邸笹音に2種 |
| あさや | — | — | 屋外プール | あり |
赤ちゃん連れで選ぶなら2軒
星野リゾート 界 鬼怒川|ベビー用品の品ぞろえが群を抜く
今回調べたなかで、赤ちゃん向けの備品がもっとも細かくそろっているのがここでした。
「お子様用備品 調乳用ポット ベビーバス お子様用お風呂椅子 お子様用洗面台踏み台 お子様用補助便座」
「ご宿泊予約後に マイページ内「予約の確認・変更」 ぺージよりお申し込みください 車椅子 ベビー用備品セット 哺乳瓶消毒器 ベビーソープ タオル おむつ用ゴミ箱」
「離乳食は月齢別に市販品 (500円/個) をご用意しています。 (離乳食はお持込み自由です。温めなどは承りません。)」
「こども添い寝 6歳まで、1室あたり定員人数まで可。」
「お子様膳 お子様向け和食膳 6歳以下の未就学のお子様を対象に、夕食にて和食膳をご用意します。」
注目したいのは予約時に申し込んでおける点です。ベビー用備品セット・哺乳瓶消毒器・ベビーソープは、予約後にマイページから申し込みます。タオルとおむつ用ゴミ箱は、公式サイトで「3歳以下」を登録して予約すれば申し込みが要りません。
離乳食は月齢別の市販品を500円で買えて、持ち込みも自由。荷物を減らしたい人には現実的な選択肢です。
調乳用ポットやベビーバス、子ども用の補助便座は当日フロントで借りられます。数に限りがあるので、着いたら早めに声をかけます。
予約する場所で受けられるものが変わります。ベビー用備品の事前申し込みは、公式サイトのマイページから行います。
じゃらんには約10%割引のプランが出ています。備品を先に頼みたいなら公式、料金を抑えたいならじゃらんです。
日光きぬ川ホテル三日月|客室そのものが子ども仕様
こちらは備品を借りるのではなく、客室に最初から組み込まれているタイプです。
「客室タイプ リビング+キッズフロア+ツインベッド 広さ 72㎡ 設備 冷蔵庫/電気ケトル/電子レンジ/おねしょマット/洗面台ステップ/補助便座/スクリーンプロジェクター/防臭ゴミ箱/ベッドガード/クッション(yogibo)/絵本コーナー/室内三輪車/空気清浄機」
「備品 フェイス&ハンドウォッシュ/髭剃り/歯ブラシ/ティッシュ/コップ/シャンプー・リンス・ボディーソープ/ベビーソープ/ベビーシャンプー/スポンジ・洗剤/おしりふき」
「おぷーろ&水盤テラス 温泉 バイキング・お料理 ガーデンスパ/屋上プール リラクゼーション キッズランド ゲームコーナー カラオケ 卓球」
おねしょマット・室内三輪車・絵本コーナーまで客室に入っているのは、今回調べたなかでここだけでした。72㎡と広く、子どもが走り回っても収まります。
屋上プールとキッズランドもあるので、天気に関係なく1日過ごせます。
子どもの料金がはっきりしている3軒
「子ども料金」は宿によって基準が違います。年齢で切る宿、食事と寝具の有無で切る宿、その両方を組み合わせる宿——予約前に必ず確かめたい部分です。
鬼怒川温泉ホテル|年齢ごとの扱いを1行で示している
「小人の条件 小学生 大人同様の食事 3~6歳 お子様用食事 1~2歳 入館料、添い寝 ※0歳無料。予約備考欄に何か月の赤ちゃんかお書き添えください。」
「プレイルーム 赤ちゃんや幼児が楽しく遊べるプレイルームです。 スタッフは常駐していませんので、保護者同伴にてご利用ください。」
「室内温水プール 6/26-9/27」/「貸切風呂「とうき」「きはだ」 趣の違う2種類の貸切風呂は、どちらも露天風呂と内湯を備える広々とした浴場です。」
0歳から小学生まで4段階ではっきり分かれていて、予約前に費用が読めます。プレイルームは保護者同伴が条件なので、子どもだけで預けることはできません。
鬼怒川パークホテルズ|0〜1歳が無料になる条件まで書いてある
「お子様のご宿泊料金について 大人(中学生含む)料金を基本とし、小学生70%・未就学児50%・3歳以下でお食事・寝具等不要の場合は、施設使用料(入館料)を頂戴しております。 但し、0~1歳の乳児でアメニティー類やカトラリー等が一切不要の場合に限り無料とさせていただきま」
「プールについて教えて下さい いつから利用できますか? 天候より前後する場合が御座いますが、7月中旬~8月下旬となります。 例年ですと、7月の第4土曜日までにはオープンさせて頂きます。」
「庭園貸切露天風呂はご予約制となります。日帰り入浴のご利用は承っておりません。」/「貸切露天風呂について ご予約制になっており、ご利用は50分間2,000円(+税」
0〜1歳でも、アメニティやカトラリーが要るなら施設使用料がかかる——そこまで条件の切り方を公開しているのは珍しいことです。行ってから請求額に驚くことがありません。
プールは夏季限定で、例年7月の第4土曜日までに開くとのこと。夏に行くなら日程を合わせる価値があります。
若竹の庄|お子様ランチの値段まで公開している
「・小学生は大人料金の70%(お子様用食事、寝具付)となります。 ・幼児は大人料金の50%(お子様用食事、寝具付)となります。 ・2歳未満の寝具食事無しのお子様は無料です。予約時に含めず、質問回答欄にてお知らせください。」
「お子様ランチ(朝食付き) 7,700 円(税込) ※内容は時期により替わります お子様ミニランチ(朝食付き) 5,500 円(税込)」
「お食事は、夕・朝食ともに料亭街(個室)でのご用意となります。 ご予約状況により、2名様に限りお部屋食とさせて頂く場合がございます。(リクエスト不可)」
「・別邸笹音1Fに2種類の貸切風呂がご」
食事は料亭街の個室が基本です。部屋食は2名までかつリクエスト不可なので、当てにしない方が確実です。個室なら周りを気にせず食べられます。
子どもが遊べる施設で選ぶ2軒
あさや|屋外プールとキッズルーム
「ゆったり寛げるラウンジや、夏に愉しい屋外プール、お子様がのびのび遊べるキッズルームなど、その他施設も充実!」
「※夕食・朝食バイキングにてご提供しておりますメニューは 「小麦、卵、ミルク、そば、えび、かに、落花生、くるみ」の8品目についてアレルゲン表示を行っております。」
「Fun & Healing カラオケ 岩盤浴 貸切風呂 卓球・ビリヤード プレミアムラウンジ」
バイキングの8品目アレルゲン表示は、食べられるものを親が確認しながら選べるという点で実用的です。屋外プールは夏季のみ。
鬼怒川プラザホテル|夏はプールと沢遊びのプランがある
「□【ファミリープラン】夏の家族旅行 7大特典付 「夏休みプール&沢遊び&家族風呂50分付」プラン 家族・グループ 貸切風呂付」
「□【ファミリープラン】小学生も半額!夏休みファミリーパックプラン♪」
「鬼怒川温泉のご宿泊は、充実の貸切露天風呂、和ジアンな静寂に包まれた鬼怒川プラザホテルへ。」
家族風呂50分がプランに組み込まれているのがこの宿の特徴です。子どもを大浴場に連れて行くのが不安な時期でも、時間を確保して入れます。
「小学生も半額」のプランは夏休み期間限定です。
落ち着いて食事をしたいなら2軒
鬼怒川温泉 山楽|子どもの備えは手厚いが貸切風呂はない
「アメニティ 男性用 ボディソープ・ シャンプー・トリートメント・リンス・幼児用イス・介護用イス・おむつ替えシート(脱衣場)」
「Q 子供の食事内容について教えてください。 A お子様ランチをご用意いたします。 大人に準じたお料理へのグレードアップも承ります。」
「Q 宿泊者への貸出備品はどのようなものがありますか? A Android/iphone用充電器、爪切り、裁縫道具、トランプ、お子様用食器をご用意しております。」
「Q 添い寝の子どもに宿泊料はかかりますか? A 2~5歳の添い寝のお子様につきましては、施設使用料として1名様あたり2,200円(税込)を頂戴しております。」
「Q 家族風呂はありますか? A 当館では、家族風呂、貸切風呂や露天風呂付客室のご用意はございません。 各お部屋に、内湯のご用意はございますが、通常の沸かし湯となります。」
脱衣場のおむつ替えシートと幼児用イスは、大浴場に子どもを連れて行く前提の設備です。実際に使う場面を想像すると、あるかないかで負担がまるで違います。
一方で貸切風呂・露天風呂付客室はありませんと公式に明記されています。「家族だけで風呂に入りたい」が条件なら、この宿は外れます。部屋の内湯は沸かし湯です。
ホテルサンシャイン鬼怒川|キッズルームと家族風呂付きの客室
「和室 | キッズルーム 詳細はこちら」/「和室 | 最上階・家族風呂付客室 詳細はこちら」
「お子様料理 お子様向けのお料理をご用意しています。」
「<ご利用料金> 大人¥1,000 子供(小学生)¥700 未就学児無料」
「客室露天風呂 専用の露天風呂でお寛ぎください。 お子様不可 小学生以下のお子様のご予約はお受けできません。」
ここは部屋のタイプ選びが重要です。キッズルームと家族風呂付客室がある一方、客室露天風呂のタイプは小学生以下が予約できません。同じ宿でも部屋によって子連れの可否が変わります。
よくある質問
- Q鬼怒川温泉で子どもの宿泊料はどう決まりますか?
- A
宿によって基準が違います。鬼怒川パークホテルズは「小学生70%・未就学児50%・3歳以下でお食事・寝具等不要の場合は、施設使用料(入館料)」、若竹の庄は「小学生は大人料金の70%」「幼児は大人料金の50%」「2歳未満の寝具食事無しのお子様は無料です」としています。鬼怒川温泉ホテルは「小学生 大人同様の食事 3~6歳 お子様用食事 1~2歳 入館料、添い寝 ※0歳無料」と年齢で4段階に分けています(2026年8月7日確認)。
- Q赤ちゃん連れでも泊まれますか?
- A
泊まれます。界 鬼怒川は「ベビー用備品セット 哺乳瓶消毒器 ベビーソープ」を予約後に申し込め、「調乳用ポット ベビーバス お子様用お風呂椅子 お子様用洗面台踏み台 お子様用補助便座」も用意しています。日光きぬ川ホテル三日月は客室の備品に「ベビーソープ/ベビーシャンプー」「おしりふき」が含まれます。山楽は大浴場の脱衣場に「おむつ替えシート」があります。
- Q家族だけで入れるお風呂がある宿はどこですか?
- A
鬼怒川温泉ホテルは「趣の違う2種類の貸切風呂は、どちらも露天風呂と内湯を備える広々とした浴場です」、鬼怒川パークホテルズは庭園貸切露天風呂を「ご利用は50分間2,000円」(+税)で予約制、若竹の庄は「別邸笹音1Fに2種類の貸切風呂」があります。鬼怒川プラザホテルは家族風呂50分付きのファミリープランを出しています。一方、山楽は「当館では、家族風呂、貸切風呂や露天風呂付客室のご用意はございません」と明記しています。
- Qプールがある宿はどこですか?
- A
鬼怒川温泉ホテルは「室内温水プール 6/26-9/27」、日光きぬ川ホテル三日月は「ガーデンスパ/屋上プール」、あさやは「夏に愉しい屋外プール」があります。鬼怒川パークホテルズの屋外プールは「7月中旬~8月下旬」で「例年ですと、7月の第4土曜日までにはオープン」とのことです。夏以外に行くなら、通年使える室内プールがあるかを確認してください。
- Q部屋で食事ができる宿はありますか?
- A
あります。ただし条件付きのことが多いので確認が必要です。若竹の庄は「ご予約状況により、2名様に限りお部屋食とさせて頂く場合がございます。(リクエスト不可)」、山楽は「お部屋食(和室でのご予約のみ)は3名様までとなります」としています。鬼怒川パークホテルズはお食事形式に「お部屋食、料亭食、会食場食、レストラン食」を挙げています。人数が多い家族は、部屋食より個室食を探した方が確実です。
- Q赤ちゃんを温泉に入れても大丈夫ですか?
- A
入浴の可否や時間は、お子さんの月齢や体調によって変わります。編集部から一律の判断をお伝えすることはできませんので、気になる場合はかかりつけの医療機関や宿へ直接ご相談ください。
まとめ|料金の基準を先に見ると宿が絞れる
- 0〜2歳と行く → 界 鬼怒川(備品を予約時に申し込める)・三日月(客室が子ども仕様)
- 費用を先に確定させたい → 鬼怒川パークホテルズ・若竹の庄・鬼怒川温泉ホテル
- 夏に水遊びをさせたい → あさや・鬼怒川プラザホテル・パークホテルズ
- 家族だけで風呂に入りたい → 鬼怒川温泉ホテル(貸切2種)・プラザホテル(家族風呂50分付プラン)
- 大浴場に子どもを連れて行く → 山楽(脱衣場におむつ替えシートと幼児用イス)
鬼怒川温泉は宿の数が多いぶん、条件で絞らないと決まりません。子どもの年齢と、料金の基準——この2つを先に見ると、候補はすぐ3軒くらいに落ち着きます。
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