鳴子温泉郷は、鳴子温泉・東鳴子温泉・川渡温泉・中山平温泉・鬼首温泉という五つの地区の集まりです。同じ「鳴子」で予約しても、泊まる地区によって降りる駅が変わります。駅を出たら目の前が温泉街という地区もあれば、そもそも鉄道の駅がない地区もあります。
この記事では、五つの地区の14軒を、降りる駅・その宿が公式に書いている泉質・子どもの料金の決め方で比べます。地区で変わるのは「足」であって「湯」ではなく、その湯は宿ごとに違うので、同じ通りに並ぶ宿でも別物です。
とくに気をつけたいのが中山平温泉と鬼首温泉です。中山平温泉には駅があるのに列車が来ておらず、鬼首温泉には駅そのものがありません。宿を決める前に、そこへどうやって着くかを先に決めておくと、当日の予定が崩れずにすみます。
鳴子温泉郷の子連れ向け14軒|地区・降りる駅・子どもの料金の決め方
14軒がどの地区にあり、どの駅で降り、子どもの料金をどう決めているかを表にしました。鳴子温泉が6軒、東鳴子温泉と川渡温泉が各2軒、中山平温泉と鬼首温泉が各2軒です。降りる駅が四通りに割れているところが、この温泉郷のいちばんの特徴になります。
| ホテル・宿名 | 写真 | 参考価格 | 予約サイト | レビュー | 住所 | アクセス | 公式説明 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 大江戸温泉物語 幸雲閣 | ![]() |
8,100円〜 | ★3.7 (2561) | 宮城県 大崎市鳴子温泉車湯17 | 鳴子温泉駅より徒歩にて約15分/東北自動車道古川ICより約40分 敷地内大駐車場完備で駐車らくらく。大型バス可能です | 「黒湯」と「白湯」2種類の泉質とグルメバイキングを楽しむ温泉宿 | |
| 大江戸温泉物語 ますや | ![]() |
11,100円〜 | ★3.8 (1650) | 宮城県 大崎市鳴子温泉湯元82 | 鳴子温泉駅より徒歩にて約3分 電車なら東京からも乗り換え1回、3時間以内で到着です | 鮮度抜群の大江戸三つ星バイキングと多彩な泉質を満喫する温泉宿 | |
| 鳴子温泉 湯元 吉祥(共立リゾート) | ![]() |
10,500円〜 | ★4.4 (1526) | 宮城県 大崎市鳴子温泉湯元58-10 | 鳴子温泉駅より徒歩にて約7分 | 《ブロンズアワード2023受賞》4種の【無料貸切風呂】や夜鳴きそばなど【無料サービス】も充実♪ | |
| 鳴子温泉 名湯の宿 鳴子ホテル | ![]() |
9,900円〜 | ★4.5 (2740) | 宮城県 大崎市鳴子温泉湯元36 | JR鳴子温泉駅より徒歩にて5分。仙台駅から古川駅経由で電車で60分。 | 様々な色に変化するとろとろ美肌の湯は自然が奏でる温泉美。創業明治6年の湯治文化を伝承する温泉宿。 | |
| 鳴子風雅 | ![]() |
6,600円〜 | ★3.9 (2143) | 宮城県 大崎市鳴子温泉湯元55 | 古川I.Cより国道47号線鳴子方面へ約40分/JR陸羽東線「鳴子温泉駅」から徒歩5分 | 【美食と名湯を愉しむ宿】旬の食材を使用した会席料理が自慢|奥州三名湯のひとつ鳴子温泉 | |
| 鳴子温泉 源蔵の湯 鳴子観光ホテル | ![]() |
8,250円〜 | ★4.3 (1125) | 宮城県 大崎市鳴子温泉湯元 | 古川(東北新幹線)→鳴子温泉駅(陸羽東線) | 【創業400年の老舗】〜オールインクルーシブスタイルの温泉宿〜 | |
| 旅館 なんぶ屋 | ![]() |
13,000円〜 | ★4.6 (192) | 宮城県 大崎市鳴子温泉鷲の巣90-18 | 鳴子御殿湯駅から徒歩で3分 | 岩、ひのき、寝湯、露天風呂等あり。泉質は美肌で話題の重曹泉。食事は、和食中心の創作料理。 | |
| 鳴子温泉郷 極上の貸切露天風呂 旅館大沼 | ![]() |
13,530円〜 | ★4.6 (614) | 宮城県 大崎市鳴子温泉赤湯34 | 東北新幹線『古川駅』よりJR陸羽東線に乗り換え、『鳴子御殿湯駅』下車、徒歩5分。鳴子温泉からはタクシーで約5分。 | 美肌湯が自慢の宮城・東鳴子温泉の秘湯宿。源泉かけ流しの天然温泉を使用した大浴場・家族風呂をご堪能。 | |
| 神の湯 ヒュッゲKAWATABI | ![]() |
9,680円〜 | — | 宮城県 大崎市鳴子温泉川渡63 | 最寄り駅・川渡温泉駅より徒歩25分、東北自動車道・古川ICより車で約35分 | 心と体が、静かに整う『わたし』だけの時間 | |
| 湯あみの宿 ぬまくら | ![]() |
20,350円〜 | ★4.6 (28) | 宮城県 大崎市鳴子温泉川渡38-1 | 川渡温泉駅 | 名湯・鳴子の源泉100%!にごり湯かけ流しの湯宿。四季の移ろい豊かな自然に包まれ季節の味覚をご堪能! | |
| 名湯秘湯うなぎ湯の宿 旬樹庵 琢ひで | ![]() |
10,890円〜 | ★4.1 (434) | 宮城県 大崎市鳴子温泉字星沼20-9 | JR古川駅から陸羽東線で約60分/古川ICから車で50分/JR鳴子温泉駅よりタクシー手配(有料)(1週間前迄要予約) | 日本最大のアルカリ源泉掛け流しで極上旅!しんとろりんの「うなぎ湯」と、食材を生かした美食を堪能。 | |
| 中山平温泉 あすか旅館 | ![]() |
3,000円〜 | ★3.9 (10) | 宮城県 大崎市鳴子温泉字星沼68-1 | JR陸羽東線 中山平温泉駅より車で約5分・徒歩約15分/東北自動車道古川ICより約50分 | 天然温泉「美肌の湯」シリカ含有量は110mg/L。「飲める温泉」で内からも外からも綺麗に | |
| 鬼首温泉 リゾートパーク ホテル オニコウベ | ![]() |
3,850円〜 | ★4.4 (471) | 宮城県 大崎市鳴子温泉鬼首大清水26-29 | 東北自動車道古川ICより47号線を鳴子方面へ、岩下こけし資料館前交差点から108号線を秋田方面に入り約20分 | 大自然に囲まれたリゾートホテル〜宮城県北唯一プールのある施設 | |
| ペンションふうらいぼー | ![]() |
9,800円〜 | ★4.0 (76) | 宮城県 大崎市鳴子温泉鬼首小向原9-33 | JR陸羽東線 鳴子温泉駅よりバスにて35分(リゾートパーク オニコウベ) | おかげさまで口コミ高評価!自家製ピザとイタリアンが自慢のオニコウベのペンションへようこそ♪ |
※参考価格は1泊/1名あたり(税込・サ込)の目安です
| 宿名 | 地区 | 降りる駅 | 子どもの料金の決め方 |
|---|---|---|---|
| 大江戸温泉物語 幸雲閣 | 鳴子温泉 | 鳴子温泉(送迎車か徒歩) | 3歳以上の幼児から有料 |
| 大江戸温泉物語 ますや | 鳴子温泉 | 鳴子温泉(徒歩) | 3歳以上の幼児から有料 |
| 鳴子温泉 湯元 吉祥 | 鳴子温泉 | 鳴子温泉(送迎か徒歩) | 大人1名+小学生1名は子も大人料金 |
| 名湯の宿 鳴子ホテル | 鳴子温泉 | 鳴子温泉(徒歩) | 寝具・食事なしの幼児も有料 |
| 鳴子風雅 | 鳴子温泉 | 鳴子温泉(徒歩) | 子どもも大人と同料金・同献立 |
| 源蔵の湯 鳴子観光ホテル | 鳴子温泉 | 鳴子温泉(送迎か徒歩) | 公式・プラン本文とも記載なし |
| 旅館 なんぶ屋 | 東鳴子温泉 | 鳴子御殿湯(徒歩) | 4〜6歳の添い寝に施設利用料 |
| 極上の貸切露天風呂 旅館大沼 | 東鳴子温泉 | 鳴子御殿湯(徒歩) | 年齢と寝具・食事を予約時に申告 |
| 神の湯 ヒュッゲKAWATABI | 川渡温泉 | 川渡温泉(徒歩) | 3歳未満は無料(布団は別) |
| 湯あみの宿 ぬまくら | 川渡温泉 | 川渡温泉(送迎か車) | 子どもの食事は大人と同じ献立 |
| うなぎ湯の宿 旬樹庵 琢ひで | 中山平温泉 | 鳴子温泉(宿の送迎) | 小人料金と幼児料金に分かれる |
| 中山平温泉 あすか旅館 | 中山平温泉 | 中山平温泉(代行バス) | 幼児は予約の前に電話で相談 |
| リゾートパーク ホテルオニコウベ | 鬼首温泉 | 鳴子温泉(無料シャトル) | 小学生は大人と同じ料理 |
| ペンションふうらいぼー | 鬼首温泉 | 鳴子温泉(路線バス) | 幼児は受け入れていない |
鳴子で地区が決めるのは「足」
五つの地区は、鳴子温泉駅に着いたあとの動き方が四通りに分かれます。駅前で完結する地区、ひと駅手前で降りる地区、列車が来ていない地区、駅そのものがない地区という並びです。ここを知らずに宿だけ決めると、着く手段がないまま当日を迎えることになります。
中山平温泉駅には、2024年の夏から列車が来ていない
陸羽東線の鳴子温泉から新庄までの区間は、大雨で被災してから運転を見合わせたままです。復旧工事そのものは始まっていますが、いつ列車が戻るかは決まっていません。止まった日と、いまの状況は次のとおりです。
2024 年 7 月 25 日の大雨に伴い、運転を見合わせている陸羽東線 鳴子温泉~新庄間の復旧工事の着手についてお知らせいたします。なお、運転再開の見通しについては、工事進捗状況を踏まえ別途お知らせいたします。
JR東日本 東北本部「陸羽東線 鳴子温泉~新庄間 復旧工事の着手について」
この区間に中山平温泉駅が入っています。JR東日本の駅の時刻表ページを開くと、中山平温泉駅には上りも下りも、平日も土休日も、時刻表そのものが用意されていません。隣の鳴子温泉駅には上りの時刻表があり、鳴子御殿湯駅と川渡温泉駅には上下そろっています。表の有無がそのまま、列車が走っているかどうかを表しています。
ややこしいのは、宿の案内が止まる前のままになっている場合があることです。中山平温泉のあすか旅館は、公式サイトのアクセス欄に中山平温泉駅から歩く時間を載せています。駅まで代行バスで行けば歩けるので案内そのものは成り立ちますが、列車で行ける前提で乗り換えを組むと途中で行き止まりになります。
同じ中山平温泉の琢ひでは、送迎の告知で理由まで書いています。駅までの送迎を止めている宿があることも、あわせて覚えておくと予定を立てやすくなります。
※現在、中山平温泉駅からの送迎も現在中止させて頂いております。(鳴子温泉駅~中山平温泉駅が不通の為)
名湯秘湯うなぎ湯の宿 旬樹庵 琢ひで 公式サイト お知らせ
代行バスは交通系ICが使えず、車内にトイレもない
中山平温泉へ公共交通で向かうなら、鳴子温泉駅から出る列車代行バスに乗ります。所要はおよそ十分ほどで、バス停は中山平温泉駅の駅前です。ただし列車と同じつもりで乗ると、子ども連れがいちばん困る二つの条件に当たります。
代行バス車内にトイレはありません。
JR東日本 東北本部「陸羽東線 代行バス ダイヤ改正のお知らせ」
※Suica などの交通系IC カードはご利用いただけません。
※代行バス車内での両替はできません。あらかじめ小銭をご準備ください。
トイレがないぶん、乗る前に駅で済ませておく段取りになります。運賃は小銭で払う形なので、家族の人数ぶんの小銭を財布とは別に分けておくと乗車口で慌てません。同じ発表には、冬のあいだ通過していた堺田駅の停車を再開したことも書かれていて、季節によって停まる駅が変わる区間だと分かります。
本数も列車のようにはありません。鳴子温泉駅を出る下りの便は一日に数本で、朝いちばんの便は午前九時台です。午前中に着きたいなら新幹線と陸羽東線の接続から逆算しておきましょう。
鬼首には駅がなく、路線バスは定員12人
鬼首温泉は鳴子温泉駅から山をひとつ越えた先にあり、鉄道の駅がありません。公共交通は大崎市営バスの鬼首線だけです。このバスには、荷物の多い家族連れに直接効く決まりがあります。
運行車両は乗車定員が12人の車両となります。乗車の際には順番に並び、定員を超えた場合は乗車できません。その場合には、次の便またはタクシーを利用してください。
大崎市「鳴子温泉地域市営バス」
団体(5人以上)やキャンプ道具、スキーなど大量の荷物を持ってのバス乗車は、定員超過の場合に、断る場合があります。
市が書いているのは荷物の量についてで、ベビーカーが乗れるかどうかは書かれていません。それでもスキー道具や大きな荷物を持って次の便を待つ展開はありうるので、冬に鬼首へ向かうなら乗れなかったときの手も考えておくと安心です。市営バスの平日の便は上り下りとも数本で、時刻表に並んでいる「鬼っこ号」は鬼首に住んでいて会員登録をした人だけが使えます。
ここで効いてくるのが宿の送迎です。鬼首のリゾートパーク ホテルオニコウベは、仙台駅・古川駅・鳴子温泉駅から無料のシャトルバスを出しています。定員12人の路線バスを当てにしなくてよくなるので、鬼首に泊まるなら送迎のある宿かどうかを先に見ておきましょう。
完全予約制となっておりますので、ご利用の方は出発の3日前までにご予約をお願いいたします。
リゾートパーク・ホテルオニコウベ 公式サイト アクセス
仙台からの高速バスは、もう走っていない
仙台駅から鳴子まで乗り換えなしで結んでいた高速バスは、運転士不足のため運行を休止しました。東鳴子温泉観光協会の告知に、最終運行日と休止の開始日が出ています。
高速バス(仙台~鳴子)2025/10/04~運行休止について
東鳴子温泉観光協会 お知らせ(2025年9月20日掲示)
注意したいのは、宿や観光団体の案内ページにこのバスがまだ残っていることです。旅館大沼の交通案内には仙台からの直行高速バスの所要時間が載っていますし、ぬまくらのアクセス欄にも仙台駅からの高速バスの経路が並んでいます。どちらも休止の前に書かれたもので、いま同じ経路をたどることはできません。
仙台から向かうなら、東北新幹線で古川へ出て陸羽東線に乗り換えるのが基本の形になります。バスの時刻表を探すより、古川駅での乗り換え時間を確かめるほうが早く決まります。車なら東北自動車道の古川インターから国道47号に入る道すじです。
湯を決めるのは地区ではなく宿
「鳴子はこの湯、中山平はこの湯」と地区で覚えたくなりますが、一次情報のほうがそれを否定しています。地区名から泉質を選ぶことはできず、宿の公式サイトを一軒ずつ見るしかありません。ここを押さえておくと、宿選びの手順そのものが変わります。
観光協会が「お宿ごとに泉質が異なり」と書いている
いちばんはっきりしているのが鳴子温泉観光協会の文章です。地区の名前ではなく、宿の単位で湯が違うという言い方になっています。
お宿ごとに泉質が異なり、湯色も感触もいろいろ。湯めぐりをして「鳴子の湯」を堪能するのも魅力です
鳴子温泉観光協会 公式サイト
ほかの地区の団体も同じ書き方です。ひとつの地区に何種類もの湯が混ざっていることが、そのまま文章に出ています。
泉質は含重曹硫黄泉、単純泉、重曹泉等種類も豊富で美肌の湯・美人の湯として知られています
中山平温泉観光協会 公式サイト
東鳴子温泉は美肌効果の高い重曹泉を中心に多彩な泉質に恵まれ
東鳴子温泉観光協会 公式サイト
鳴子温泉郷観光協会にいたっては、五つの地区の紹介文に泉質を書いていません。泉質は温泉郷ぜんたいで一覧にまとめられていて、地区ごとの割り当ては示されていません。
地区の中でも湯は割れます。鳴子温泉地区にある二つの共同浴場は、滝の湯が低張性酸性高温泉、早稲田桟敷湯が低張性中性高温泉で、酸性と中性という別物です。同じ地区名がついていても、湯の性格は歩いて数分で変わります。
泉質の数は、数える人によって7にも8にもなる
鳴子温泉郷の泉質の豊富さは、公的な主体が二通りの数え方で説明しています。どちらも公式の文章で、どちらかが間違っているわけではありません。
日本に10種類ある新泉質分類のうち7種類が湧き出し、源泉数は約370本、泉質・湯量ともに豊富な温泉郷で
大崎市「鳴子温泉郷」(2026年6月17日更新)
日本の天然温泉には11種類(旧泉質)の泉質があるといわれ、鳴子温泉郷にはその内の8種類までが揃っており
公益社団法人 宮城県観光連盟「宮城まるごと探訪」(2023年3月28日更新)
ずれているのは数ではなく、ものさしのほうです。温泉の分類は新旧の二つの体系があり、全体が10種類の新分類で数えるのと、11種類の旧分類で数えるのとでは、そろっている数も変わります。鳴子温泉郷観光協会は数を書かず、そのかわり無い泉質を名指しして「(*鳴子温泉郷に無い泉質:②二酸化炭素泉 ⑤含よう素泉 ⑩放射能泉)」と並べ、二つの分類の対照表を載せています。
この新旧の併存は宿の表記にも出ます。川渡温泉のぬまくらの湯は「含芒硝-重曹硫化水素泉」という旧い書き方で、新しい分類に慣れた目には別の湯に見えます。宿のなかには、自治体とも県の団体とも違う数を掲げているところもあります。
400を超える源泉数を誇り、日本にある11種の泉質のうち9種類もの泉質が集まる鳴子温泉郷。
鳴子温泉 湯元 吉祥 公式サイト
源泉数も、大崎市が約370本、東鳴子温泉観光協会が374本、吉祥の公式サイトが400超と、三つとも違います。数そのものより、どのものさしで数えた数かを見るほうが確かです。泉質の多さに惹かれて選ぶより、泊まりたい宿の湯がどういうものかを見たほうが、旅の中身は決まります。
同じ通りに並ぶ宿でも、湯は別物
いちばん分かりやすいのが鳴子温泉の湯元です。歩いて回れる範囲に四軒が並んでいますが、公式に掲げている泉質は三通りに分かれます。鳴子ホテルは「含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉」、鳴子観光ホテルは「含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉」で、ますやと鳴子風雅の二軒だけが同じ「含硫黄-ナトリウム-塩化物泉」という表記です。
つまり近いから同じとも、別の宿だから違うとも言えません。隣どうしで同じ湯のこともあれば、数百メートル離れただけで酸性と中性に分かれることもあります。
同じ系列でも変わります。大江戸温泉物語の二軒は、車湯の幸雲閣が「ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉」と「ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉」の二つを持ち、湯元のますやは硫黄を含む塩化物泉です。一軒の中で本館と別館の湯が違う宿さえあります。
そう考えると、湯で選びたい家族がすることははっきりします。地区名で絞らず、候補の宿の公式サイトで泉質の行を直接見比べるのがいちばん早い方法です。以下の14軒には、その宿が公式に書いている表記をそのまま載せています。
鳴子温泉の6軒|駅を出てすぐに宿がある
鳴子温泉地区は、鳴子温泉駅そのものが地区の中にあります。駅前が温泉街なので、子どもを歩かせる距離を短く抑えやすい地区です。ここからは6軒を、子どもの料金の線がはっきりしている順に紹介します。
1. 大江戸温泉物語 幸雲閣|黒湯と白湯、ひとつの宿で泉質がふたつ
幸雲閣は、鳴子温泉の車湯にあるバイキングの宿です。敷地の中から性格の違う二つの湯が出ていて、本館の黒湯と別館の白湯で泉質が分かれます。黒く見えるのは、お湯に含まれる有機物によるものと考えられています。白湯のほうは、白にもエメラルドグリーンにも見える濁り湯です。
子どもの料金は三歳で切れます。三歳以上の幼児は食事と布団の付く区分を選ぶ決まりで、三歳未満でも布団を足すなら追加料金がかかります。大浴場には年齢ではなく体格も見る決まりがあり、この点は大江戸温泉物語のどの館でも同じ書き方です。
※7歳以上または身長120cm以上のお子様は、各性別に沿った浴場をご利用ください。なお、条例改正などにより、今後変更になる可能性があります
大江戸温泉物語 幸雲閣 公式サイト 温泉ページのご案内
別館を予約するときは館内の造りに気をつけましょう。本館と別館は棟が分かれていて館内でつながっておらず、外を通って行き来します。食事はどちらに泊まっても本館の会場なので、小さい子を連れて夜に外を歩く場面が出てきます。ベビーベッドとおむつ袋の用意があり、駐車場は屋根なしで広めです。
| 駅からの行き方 | 鳴子温泉駅から送迎車で約5分、徒歩約15分 |
|---|---|
| 泉質(公式サイトの表記) | 本館はナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉、別館はナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉 |
| 家族で入れる風呂 | 大浴場と露天風呂(貸切風呂の記載なし) |
| 予約の前に確かめたいこと | 本館と別館のどちらに泊まるか |
2. 大江戸温泉物語 ますや|共同浴場の滝の湯まで歩いて1分
ますやは、鳴子温泉の高台に建つ硫黄泉の宿です。同じ系列の幸雲閣とは泉質が違い、こちらは硫黄を含む塩化物泉で、館内に入った瞬間から硫黄が香ります。八階の大浴場からの眺めがよく、共同浴場の滝の湯までは歩いて一分という立地です。
宿泊者向けに、滝の湯の無料券が付く特典が用意されています。千年の歴史を持つ白濁の湯に、追加の出費なしで子どもと入りに行ける形です。滝の湯には駐車場がないので、歩いて行ける宿に泊まる利点がそのまま効きます。
子どもの料金は幸雲閣と同じ線です。三歳以上の幼児から有料になり、三歳未満でも布団を足すなら追加がかかります。釜風呂には生薬をブレンドした薬湯が張られていますが、公式サイトに「温泉ではございません」と断り書きがあるので、温泉に入ったつもりで数えないようにしましょう。
| 駅からの行き方 | 鳴子温泉駅から徒歩約5分 |
|---|---|
| 泉質(公式サイトの表記) | 含硫黄-ナトリウム-塩化物泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉) |
| 家族で入れる風呂 | 大浴場と露天風呂(貸切風呂の記載なし) |
| 予約の前に確かめたいこと | 釜風呂は温泉ではないこと |
3. 鳴子温泉 湯元 吉祥|貸切風呂が四つとも無料で、予約もいらない
吉祥は、鳴子温泉の湯元にある源泉かけ流しの宿です。家族連れにそのまま効くのが貸切風呂の扱いで、檜・れんが・タイル・石の四つがすべて無料です。しかも先着順なので、予約を取る手間がありません。
予約不要、先着順になります
鳴子温泉 湯元 吉祥 公式サイト 温泉ページ 貸切風呂
入口のランプで空きが分かる仕組みなので、子どもの機嫌に合わせて時間をずらせます。夜は深夜まで、朝も昼近くまで開いていて、大浴場が怖い子でも家族だけで湯に入れます。源泉は九十度を超える高温で、日によって薄い琥珀にも白濁にも透明にもなる湯です。
ひとり親での旅行だと、料金の見え方が変わる点に気をつけましょう。一部屋に大人一名と小学生一名という組み合わせだと、その子は大人と同じ料金として扱われ、差額を現地で払う案内になっています。三歳以上の幼児にも現地で施設使用料がかかるので、予約画面の総額と当日の支払いがずれる前提で見ておくと安心です。
| 駅からの行き方 | 鳴子温泉駅から無料送迎(事前予約制)か徒歩約7分 |
|---|---|
| 泉質(公式サイトの表記) | 低張性アルカリ性高温泉(pH値8.6) |
| 家族で入れる風呂 | 貸切風呂4つ(無料・予約不要の先着順) |
| 予約の前に確かめたいこと | 大人1名と小学生1名の組み合わせ |
4. 名湯の宿 鳴子ホテル|自家源泉が三本、湯の色が日によって変わる
鳴子ホテルは、明治のはじめから続く湯治文化を受け継ぐ宿です。敷地に三本の自家源泉を持ち、外気や湿度によって湯の色が透明から緑、乳白色、鶯色へと移ります。同じ宿に二泊すると、初日と二日目で違う色の湯に入ることもあります。
家族で入るなら「木華子の湯」という貸切風呂があります。予約制で、夕方から夜と早朝に枠が設けられていて、人数によって料金が変わる仕組みです。大浴場の浴槽には手すりがあり、貸出用の車椅子も置いてあるので、祖父母と三世代で行く旅にも向いています。
子どもの料金で押さえておきたいのは、寝具も食事も使わない幼児にも施設使用料がかかることです。二歳から五歳までがその対象で、予約画面では無料に見えても当日に足されます。人数を入れる前に、下の子の年齢がこの範囲に入るかどうかを確かめておきましょう。
| 駅からの行き方 | 鳴子温泉駅から徒歩約5分 |
|---|---|
| 泉質(公式サイトの表記) | 含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉(pH値8.7) |
| 家族で入れる風呂 | 貸切風呂「木華子の湯」(予約制・有料) |
| 予約の前に確かめたいこと | 下の子が2歳から5歳に当たるか |
5. 鳴子風雅|子どもの受け入れを始めたのは2025年の12月から
鳴子風雅は、長く大人だけの宿として知られてきた小さな旅館です。ところが2025年12月1日から子どもを含む予約を受け入れるようになり、館の名前も「大人の隠れ家」から「美食と名湯を愉しむ宿」へ変わりました。検索で出てくる記事には切り替え前のものが残っているので、古い情報だけで候補から外さないようにしましょう。
小学生(6~12歳)大人料金と同額/幼児(3~5歳)大人料金と同額/添い寝乳児(0~2歳)無料
鳴子風雅「お子様を含めたご予約の受け入れ開始について」
三歳から上はすべて大人と同じ料金で、献立も大人と同じものが出ます。三日前までに連絡すればお子様プレートへ変えられるので、量や味付けが心配なら予約の直後に伝えておくのが確実です。添い寝は二歳までで、三歳以上は添い寝そのものができません。
湯は九十七度を超える高温の源泉で、硫黄の香りがまろやかな塩化物泉です。貸切の露天風呂は宿泊者だけが事前予約で使えます。送迎はなく、駅から歩いて五分という案内なので、荷物が多い家族は駅からタクシーを使う手もあります。
| 駅からの行き方 | 鳴子温泉駅から徒歩約5分(送迎なし) |
|---|---|
| 泉質(公式サイトの表記) | 含硫黄-ナトリウム-塩化物泉(源泉温度97.3℃) |
| 家族で入れる風呂 | 貸切露天風呂(宿泊者限定・事前予約制) |
| 予約の前に確かめたいこと | 3歳以上は添い寝ができないこと |
6. 源蔵の湯 鳴子観光ホテル|駅から二分、14軒でいちばん駅に近い
鳴子観光ホテルは、創業から四百年を数える老舗です。鳴子温泉駅から歩いて二分で、公式が案内する徒歩時間としてはこの14軒でいちばん短い数字になります。送迎も予約すれば出してもらえるうえ、駐車場は百五十台あって玄関前で荷物を降ろせます。
自家源泉の「源蔵の湯」と「静香の湯」は乳白色で、日によってエメラルドグリーンにも変わります。泉質は中性の高温泉で、同じ湯元に並ぶ宿のなかでもこの組み合わせはここだけです。貸切風呂は宿泊した人だけが使えます。
子どもの料金については、公式サイトにもプラン本文にも決め方が書かれていませんでした。入湯税はチェックアウトのときに払う案内で、宿泊税も現地での支払いです。下の子の年齢と寝具・食事の要否は、予約のあとに宿へ伝える前提で見ておくと行き違いになりません。到着が十八時を過ぎるときは連絡が要ります。
| 駅からの行き方 | 鳴子温泉駅から徒歩2分(送迎は要予約) |
|---|---|
| 泉質(公式サイトの表記) | 含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉、低張性中性高温泉 |
| 家族で入れる風呂 | 貸切風呂(宿泊者のみ) |
| 予約の前に確かめたいこと | 到着が18時を過ぎないか |
東鳴子温泉・川渡温泉の4軒|鳴子温泉駅では降りない
この二つの地区は、鳴子温泉駅の手前にあります。東鳴子温泉は鳴子御殿湯駅、川渡温泉は川渡温泉駅で降りるので、うっかり終点まで乗ると戻ることになります。そのぶん温泉街は静かで、宿の規模も小さめです。
7. 旅館 なんぶ屋|赤這の湯を家族だけで使わせてもらえる
なんぶ屋は、東鳴子温泉の鷲ノ巣にある全十二室の宿です。風呂は二つあり、大きいほうの「姫の湯」は檜風呂と岩風呂に分かれて夕方に男女が入れ替わります。小さいほうの「赤這の湯」は貸切に対応していて、宿泊者が申し出れば家族だけで使えます。
湯は無味無臭の重曹泉です。夕食は部屋か個室で出るので、小さい子が声を出しても周りを気にせずにすみます。ベビーベッドの用意があり、毎朝つきたての餅が出るのも家族向きです。
料金で気をつけたいのは、添い寝の子に施設利用料が立つ範囲です。三歳未満は無料ですが、四歳から六歳の添い寝には施設利用料がかかり、そのかわり浴衣とバスタオル、子ども用のお風呂セットが付きます。冬は暖房費が部屋ごとにかかり、現地での支払いは現金だけなので、財布の中身も用意しておきましょう。
| 駅からの行き方 | 鳴子御殿湯駅から徒歩3分 |
|---|---|
| 泉質(公式サイトの表記) | 重曹泉(無味無臭) |
| 家族で入れる風呂 | 「赤這の湯」を貸切(宿泊者のみ・申し出制) |
| 予約の前に確かめたいこと | 現地払いが現金のみであること |
8. 極上の貸切露天風呂 旅館大沼|八つの風呂のうち五つを貸切にできる
旅館大沼は、東鳴子温泉で百年続く全十八室の湯宿です。楽天トラベルの表記では鳴子温泉の住所になっていますが、宿の公式サイトは自分たちを東鳴子温泉と名乗り、最寄り駅を鳴子御殿湯駅としています。地区名で探すときに取り違えやすいところです。
風呂は全部で八つあり、庭園の貸切露天風呂「母里の湯」を含む五つが貸切にできます。しかもそのうち四つは無料です。源泉は二本あって、純重曹泉と食塩を含む重曹泉という別の性格を持っています。
子どもを連れていくなら、申告の細かさに気をつけましょう。宿は予約時に人数と年齢、寝具と食事の有無をすべて入れるよう求めていて、内容が違うと追加料金になる場合があると書いています。食事や布団だけの子には浴衣が別料金なので、持っていく着替えを先に決めておくと当日の出費が読めます。
| 駅からの行き方 | 鳴子御殿湯駅から徒歩5分 |
|---|---|
| 泉質(公式サイトの表記) | ナトリウム-炭酸水素塩泉(純重曹泉)とナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉(含食塩―重曹泉) |
| 家族で入れる風呂 | 8つのうち5つが貸切可、うち4つは無料 |
| 予約の前に確かめたいこと | 子どもの年齢と寝具・食事の申告 |
9. 神の湯 ヒュッゲKAWATABI|共同キッチンがあり、自炊で滞在できる
ヒュッゲKAWATABIは、川渡温泉の旅館を学び舎として使えるようにした宿です。館内に二つの源泉かけ流しの湯があり、新館の「ひかりの湯」は日帰りでも入れますが、旧館の「瞑想の湯」は宿泊者だけの湯になります。暗い時間はろうそくを灯して入る造りなので、小さい子と入るなら明るいうちがおすすめです。
一階と二階に共同キッチンがあり、素泊まりなら自分で買ってきた食材を調理できます。調理器具も食器も借りられるので、好き嫌いの多い子がいても献立で困りません。ただし徒歩圏にコンビニもスーパーもないと宿が断っているため、食材は着く前にそろえておきましょう。
食事付きのプランには、人数の下限があります。
お食事つきプランは【6名様】から受け付けております。ご了承ください。
楽天トラベル「神の湯 ヒュッゲKAWATABI」施設の条件・注意事項
四人家族なら、素泊まりで自炊するか朝食だけ付ける形になります。三歳未満は宿泊代がかからず、布団を足すときだけ一名分が立ちます。部屋にテレビがないぶん、夜は家族で話す時間になりますし、自炊の支度そのものが子どもの遊びにもなります。
| 駅からの行き方 | 川渡温泉駅から徒歩25分(無料駐車場あり) |
|---|---|
| 泉質(公式サイトの表記) | 含硫黄-ナトリウム‐炭酸水素塩・硫酸塩泉 低張性弱アルカリ性高温泉 |
| 家族で入れる風呂 | 源泉かけ流しの湯が2つ(瞑想の湯は宿泊者限定) |
| 予約の前に確かめたいこと | 食事付きプランの人数の下限 |
10. 湯あみの宿 ぬまくら|ぬる湯とあつ湯が並んでいて、子どもが選べる
ぬまくらは、川渡温泉で戦後まもなく始まった全七室の湯宿です。庭を望む大浴場には四十度前後のぬる湯と四十五度前後のあつ湯が並んでいて、その日の気分で入り分けられます。熱い湯が苦手な子でも、ぬるいほうなら長く浸かっていられます。
自家源泉は掘削から百年で、館内のすべての風呂がかけ流しです。泉質の表記は「含芒硝-重曹硫化水素泉(中性)」という旧い書き方のままで、新しい分類に慣れた目には見慣れない名前に映ります。子どもの食事は大人と同じ献立で出ますが、プランによっては鍋が付きません。
エストニアから運んだ樽のサウナがあり、薪と電気の二種類を置いています。子どものサウナ利用は遠慮してほしいと案内されているので、上の子が興味を持っても大人だけの時間にしましょう。離れの部屋はバリアフリー設計で車椅子のまま移動でき、川渡温泉駅までは前日までに頼めば送迎してもらえます。
| 駅からの行き方 | 川渡温泉駅から車で5分(前日までの連絡で送迎) |
|---|---|
| 泉質(公式サイトの表記) | 含芒硝-重曹硫化水素泉(中性)PH6.7 |
| 家族で入れる風呂 | 大浴場(ぬる湯とあつ湯)、離れは半露天付き |
| 予約の前に確かめたいこと | サウナは子どもが使えないこと |
中山平温泉・鬼首温泉の4軒|列車が来ない地区と、駅がない地区
ここからの4軒は、着き方から先に決める必要があります。中山平温泉は代行バスか宿の送迎、鬼首温泉は定員の小さい路線バスか宿のシャトルです。そのぶん温泉も遊び場も、ほかの地区にはない顔をしています。
11. うなぎ湯の宿 旬樹庵 琢ひで|館内に八つの湯船があり、外に出ずに湯めぐりできる
琢ひでは、中山平温泉で三百年を超える歴史を持つ全十四室の宿です。自家源泉から引いた八つの湯船が館内にあり、外へ出ずに湯めぐりができます。源泉は、新1号と新2号の混合泉に白須5号を加えた三本です。
湯はpH8.9から9.4のアルカリ性で、とろりとした肌ざわりから「うなぎ湯」と呼ばれています。特別室の松島には、この宿で唯一の客室専用露天風呂が付いています。ほかの客と顔を合わせずに湯に入りたい家族なら、部屋のタイプから選ぶ手もあります。
食事は朝も夕も個室です。小さい子が騒いでも周りを気にせずにすみ、料理も作りたてが運ばれてきます。食物アレルギーへの対応は一週間前までの電話受付という決まりなので、予約を取ったその日に伝えておくと確実です。
送迎は鳴子温泉駅との間で出ています。ただし中山平温泉駅からの送迎は列車が止まっているため中止されていて、鳴子温泉駅との送迎も紅葉の時期には渋滞を理由に止まります。秋に行くなら、送迎が動いている日かどうかを先に確かめておきましょう。
※鳴子温泉駅<=>当館の送迎は 10/20~11/10の間中止させて頂きます。(紅葉シーズンの大渋滞に対応できない為)
名湯秘湯うなぎ湯の宿 旬樹庵 琢ひで 公式サイト お知らせ
| 駅からの行き方 | 鳴子温泉駅から宿の送迎(中山平温泉駅からの送迎は中止中) |
|---|---|
| 泉質(公式サイトの表記) | 含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉(pH8.9〜9.4) |
| 家族で入れる風呂 | 館内に8つの湯船(湯めぐり) |
| 予約の前に確かめたいこと | 秋は送迎が止まる期間があること |
12. 中山平温泉 あすか旅館|宮城では数少ない、飲める温泉の宿
あすか旅館は、中山平温泉の星沼にある全十四室の宿です。ここの源泉は飲むことができる温泉で、フロントで源泉をくんでもらえます。容器は自分で持っていく決まりなので、水筒を一本多めに入れておくと持ち帰れます。
風呂は男女別の大浴場と、事前の申し出が要る家族貸切風呂の二つです。浴槽は檜とヒバ杉で、館内は昭和の造りをそのまま残しています。宿は湯の性質についてこう書いています。
刺激が少なく、肌にやさしいアルカリ単純泉のため、小さなお子様からご年配の方まで安心してご利用いただけます
鳴子・中山平温泉 あすか旅館 公式サイト
ただし幼児連れは、予約の前に一本電話を入れる決まりです。
※幼児のお子様とご宿泊を希望される場合はご予約の前にお電話にて必ずご連絡・ご相談くださいませ。
楽天トラベル「中山平温泉 あすか旅館」施設の条件・注意事項
空室を見つけてもそのまま押さず、まず相談する流れになります。一部の部屋にはミニキッチンと電子レンジがあり、こちらも要予約です。
| 駅からの行き方 | 中山平温泉駅から徒歩約20分(駅までは代行バス) |
|---|---|
| 泉質(公式サイトの表記) | アルカリ単純泉(飲泉可能) |
| 家族で入れる風呂 | 家族貸切風呂(事前の申し出が必要) |
| 予約の前に確かめたいこと | 幼児連れは予約前に電話相談が必要 |
13. リゾートパーク ホテルオニコウベ|スキー場が目の前で、無料の送迎バスがある
ホテルオニコウベは、オニコウベスキー場のゲレンデに面した百室を超えるホテルです。仙台駅や古川駅からも無料のシャトルバスが出ていて、鳴子温泉駅にも停まります。緑の季節は一便、雪の季節は仙台空港も加わって二便という運行です。
子どもの遊び場が館内で完結するのも強みです。水着で入る温泉プールが春から秋まで開き、離れの温浴施設には二階にキッズスペースがあります。ボルダリングやウォーターボール、貸しスキーもそろっていて、雨や雪の日でも外へ出ずに一日が持ちます。
食事は小学生から大人と同じ料理で、二食付きの幼児にはお子様メニューが出る形です。小学生未満の子を対象に、添い寝無料と駄菓子のつかみ取り、ゲーム一回無料という特典が付くプランもあります。コネクティングルームは一部の部屋で予約制なので、三世代で行くなら早めに押さえておきましょう。
| 駅からの行き方 | 鳴子温泉駅から無料シャトル(3日前までの完全予約制) |
|---|---|
| 泉質(公式サイトの表記) | アルカリ性単純温泉 低張性アルカリ性高温泉(荒雄の湯) |
| 家族で入れる風呂 | 大浴場・露天風呂・温泉プール(夏期) |
| 予約の前に確かめたいこと | シャトルバスの予約が3日前で締まること |
14. ペンションふうらいぼー|貸切風呂で家族だけ、ただし幼児は受けていない
ふうらいぼーは、標高八百メートルの鬼首にある、焼きたてのピザとイタリアン料理を出すペンションです。オニコウベスキー場が目の前にあり、乾燥室もチューンナップの設備もそろっています。夏はとても涼しく、合宿や長期の遠征にも使われています。
バスの所要時間は、見る資料で食い違います。宿の公式サイトでは鳴子温泉駅から町内バスで二十分、大崎市が出している鬼首線の時刻表では、鳴子温泉駅前からペンション村まで四十分あまりです。余裕をみて長いほうで組んでおくと、乗り遅れても次の手を考えられます。
風呂は檜の香る小さな浴場と、少し大きめの貸切風呂の二つです。貸切のほうは足を伸ばして入れる広さなので、家族やグループで使えます。シングルベッドを四つ備えた部屋があり、四人家族ならひと部屋で収まります。
ただし小さい子を連れていく宿ではありません。幼児は受け入れていないので、下の子が未就学なら候補から外れます。
安全対策の為、幼児のお子様は受入ておりません。
楽天トラベル「ペンションふうらいぼー」宿泊プラン本文
客室での飲食もできず、食事はリビングでとる決まりです。上の子が小学生以上で、スキーやキャンプを目的にする家族に向いた宿といえます。現地での支払いにはスマートフォンの決済も使えます。
| 駅からの行き方 | 鳴子温泉駅から大崎市営バス鬼首線 |
|---|---|
| 泉質(公式サイトの表記) | 公式サイトに泉質の記載なし |
| 家族で入れる風呂 | 貸切風呂(広めの浴槽)と檜の小浴場 |
| 予約の前に確かめたいこと | 幼児を受け入れていないこと |
予約の前に確かめておきたい三つ
宿を決めたあとにも、当日の支払いと現地の状況で変わるものが残っています。どれも子ども連れだと金額や予定に直接響くので、予約画面を閉じる前に目を通しておきましょう。
子どもの分に宿泊税がかかるかは、年齢ではなく金額で決まる
宮城県の宿泊税は2026年1月13日に始まりました。線が引かれているのは年齢ではなく、ひとり一泊あたりの宿泊料金のほうです。
1人1泊あたりの宿泊料金が素泊まり・税抜きで6,000円未満の場合、宿泊税はかかりません
宮城県「宿泊税」制度の概要
子どもの料金を割引で取った結果その額を下回れば、その子には宿泊税がかかりません。逆に大人と同額の宿なら、子どもにも同じだけ足されます。「何歳から」ではなく「いくらになったか」で決まるところが、ほかの税と違う点です。
ややこしいのは、宿の書き方が一通りではないことです。なんぶ屋とホテルオニコウベは金額の条件つきで案内していますが、吉祥はプラン本文で「大人(中学生以上)」と年齢で書いています。どちらも県の決まりを自分の宿に当てはめた説明なので、総額を知りたいなら宿に直接聞くのが早いでしょう。
入湯税の子どもの線は、宿によって書き方が違う
大崎市の入湯税は一泊ごとにかかります。子どもの扱いは、宿の案内を並べると書き方が分かれます。鳴子風雅は「12歳以上」と年齢で区切り、ホテルオニコウベは「大人の方は入湯税が別途必要です」という書き方です。鳴子ホテル、吉祥、鳴子観光ホテル、旅館大沼、なんぶ屋の案内は金額だけを示し、年齢に触れていません。
日帰り入浴の料金には、子ども向けの区分がはっきり出ます。ヒュッゲKAWATABIは日帰りの入浴料を入湯税込みで案内し、小学生以下を別の額にしています。なんぶ屋は四歳から小人の料金です。家族の人数ぶんを見積もるなら、宿泊と日帰りで線の引き方が違うことを前提にしておきましょう。
駅前の共同浴場は、いま片方が休んでいる
鳴子温泉地区には共同浴場が二つあります。宿の湯とあわせて外湯も回るつもりなら、早稲田桟敷湯の状況を先に見ておきましょう。
鳴子・早稲田桟敷湯に供給されている源泉関係のメンテナンスにより、当面の間、臨時休業となります。
大崎市 早稲田桟敷湯のご案内(2026年9月18日更新)
もう一方の滝の湯は開いていて、子ども料金も設定されています。ただし駐車場がなく、一度に入れる人数も限られる昔ながらの施設です。混み合うときは短時間での入浴や外での待機をお願いされる場合があるので、夕食の時間から逆算して早めに行くと待たずにすみます。ますやからは歩いて一分の距離です。
鬼首まで足を延ばすなら、かんけつ泉の休園日も押さえておきたいところです。火曜・水曜・木曜が休みで、午前十時に開いて午後三時には閉まります。市営バスで向かうと、閉園までの残り時間が短くなる便があるので、行く日と時刻はセットで決めておきましょう。
目的別の選び方
同じ鳴子でも、移動手段と下の子の年齢で向いている地区が変わります。三つの切り口で整理します。
電車だけで行くなら、鳴子温泉か東鳴子温泉を選ぼう
この二つの地区は、降りた駅から歩いて宿に着けるからです。鳴子観光ホテルは駅から二分、ますやと鳴子ホテル、鳴子風雅は五分前後で、東鳴子温泉のなんぶ屋は鳴子御殿湯駅から三分、旅館大沼は五分です。ベビーカーと荷物を抱えて歩く距離がいちばん短くてすむのが、この二地区になります。川渡温泉は駅から距離があるため、送迎のある宿を選ぶか、車で向かうことを考えておきましょう。
車で行くなら、鬼首まで足を延ばすと遊び場が増える
鬼首は公共交通が細いぶん、車があれば選択肢がいちばん広がる地区だからです。スキー場のキッズエリア、間欠泉、キャンプ場、温泉プールが車で動ける範囲にそろっています。ホテルオニコウベは館内だけで一日を過ごせる作りで、ふうらいぼーはゲレンデが目の前です。国道108号を使う道すじなので、冬は滑り止めの装備を積んでから向かいましょう。
下の子が小さいなら、家族で入れる風呂から決めよう
大浴場に入れるかどうかで、夜の過ごし方がまるごと変わるからです。吉祥は貸切風呂が四つとも無料で予約もいらず、旅館大沼は八つのうち五つが貸切にでき四つが無料です。なんぶ屋は赤這の湯を申し出れば家族で使え、あすか旅館は事前の申し出で家族貸切風呂を使えます。鳴子風雅と鳴子ホテルの貸切風呂は予約制なので、入りたい時間があるなら到着してすぐ押さえておきましょう。
あわせて読みたい
同じ宮城県で、仙台駅から近い温泉地を探すならこちらです。

子どもの宿泊税が年齢ではなく金額で決まる仕組みは、金沢でも同じ考え方です。

入湯税の線が何歳で引かれるかを宿ごとに比べたいときは、阿蘇の記事が参考になります。

同じ東北で、雪の季節は着くまでの足から決まる温泉地を探すならこちらです。

予約のいらない貸切風呂がある宿を先に知りたいなら、四万温泉の記事もどうぞ。

駅からの送迎バスと帰りの便の時刻で選ぶ考え方は、定山渓温泉でも使えます。

宿選びの手順そのものから決めたいときは、こちらを先に読んでおくと迷いません。










